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IBMが企業向けMac導入サービス開始 社内でもMac実装進める

「Mac@IBM」

 かつてのライバルが手を組んだ、と大々的に報じられた2014年7月のAppleとIBMの提携は、順調に実行されている。IBMは同年中にエンタープライズ向けのモバイルアプリ「IBM MobileFirst for iOS Apps」の第一弾を発表。2015年春にもラインアップを追加し、当初の目標である100種類のアプリに向けて進んでいる。顧客としては、Citi、Air Canada、Sprintなどを獲得している。

 IBMは同時に自社内でもApple製品を利用している。社内のAppleの浸透について報じたWall Street Journalによると、提携から半年で、4万3000台のiPadを営業部隊向けに導入したという。現在IBM社内では合計で11万台のApple製品(iPad、MacBook、iPhone)があるという。CIOのJeff Smith氏は、2015年末までにMacBookだけで5万台を調達する計画だという。

 直前にMacRumors、Apple InsiderなどがIBMの社内メモや動画を報じているが、動画ではSmith氏がAppleのCIO、Niall O’Connor氏とIBMのMac導入について話した時のやり取りを社員に明かしている。次のような内容だ。

 「(Macを)使える社員全員に提供したいが、全体のコストがPCと同じか、安くないといけない。助けてくれるか?」(Smith氏)、「それはできない」(O’Connor氏)――。

 「最大の企業顧客はどこだ」(Smith氏)、「その顧客は年間約2万5000台のMacBookを購入している」(O’Connor氏)、「われわれなら15万台から20万台になる可能性がある」(Smith氏)、「それはすごい! 来週にでも君のチームを連れてきてくれ」(O’Connor氏)――。

 なお、IBMの社員は約38万人で、20万台は全体の約52%にあたる。

(岡田陽子=Infostand)