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Windows 11からCloud PCを利用  統合進めるMicrosoft

 Windowsはますますクラウドに向かっている。Microsoftは、Windows 11に「Windows 365」を統合する複数の機能を発表した。昨年8月に一般提供を開始したDaaS「Windows 365 Cloud PC」をWindows 11からスムーズに利用できるようにするものだ。オフィスとリモートを切り替えながら仕事をする“ハイブリッドワーク”に対応する。同時に今後のサブスクリプションの拡大も見え隠れする。

Windows 11とCloud PCをシームレスに利用

 「あなたのPCとクラウドの境界線は、消えつつある」。4月5日、オンラインで開催したイベント「Windows Powers the Future of Hybrid Work」で、会長兼CEOのSatya Nadella氏は、こう述べて、Windowsで“新しい仕事の世界”をサポートしてゆくことを約束した。

 Cloud PCは「Azure Virtual Desktop」をベースとするDaaSで、Windowsのほか、MacやLinux、iPadなどのタブレットで実行できる。イベントでは、これをWindows 11でスムーズに使うための4つの機能を披露した。

 「Windows 365 Boot」はPC側のWindowsではなく、Cloud PCをいきなり起動できる。「Windows 365 Offline」は、インターネット接続なしでCloud PCを利用するもので、次にインターネットに接続したときに、オフライン中の作業を自動的にクラウドと同期する。クラウドOSの使い勝手を大幅に改善するものだ。

 また、「Windows 365 Switch」は、Cloud PCとローカルのWindows 11の画面をワンタッチで切り替える。「Windows 365 App」は、カスタマイズしたクラウドデスクトップアプリをWindows 11のタスクバーやスタートメニューにピン留めして容易にアクセスできようにする。ローカルのWindowsとCloud PCを使い分けるための機能だ。

 Microsoftのエグゼクティブバイスプレジデント兼最高製品責任者のPanos Panay氏は同日付で公開したブログで、「これらの利用シナリオは企業にとってパワフルなもの」「WindowsとMicrosoftクラウドの統合はまだ始まったばかりだ」と述べている。

 新機能の提供時期や価格は明らかにされなかったが、Cloud PCの「Azure Active Directory Join」(現在パブリックプレビュー中)の一般提供を5月に開始すると説明された。

 Azure Active Directory(AAD)はMicrosoftの認証/セキュリティサービスの中心で、Join(参加)機能でデバイスのアクセスを管理する。昨年11月の「Ignite Fall 2021」で発表したものだ。

 ローカルPCとCloud PCを安全に使い分けるためには必須の機能であり、提供時期を推しはかるヒントになるだろう。