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Windows 11からCloud PCを利用  統合進めるMicrosoft

セキュリティにも大きな進歩

 ハイブリッドワークの世界でMicrosoftが取り組むのは、クラウドとローカルのシームレスな連携だけではない。今回のイベントではセキュリティも重要なテーマだった。

 1つは「Microsoft Pluton」への対応だ。チップベンダーと協力してCPUに直接セキュリティプロセッサを統合するハードウェアベースのセキュリティ技術で、Windows 11のTPM 2.0、Direct Memory Accessなどとセキュリティ機能を強化する。

 もうひとつは、Windowsデバイス上で悪意あるアプリケーションが動作することを防ぐ「Smart App Control」だ。OSのコアにプロセスレベルで組み込まれており、AIを使ったコード署名を使うことで安全性を担保するという。

 ほかにも、デバイスへの悪意あるコードの挿入を防ぐ「Hypervisor-Protected Code Integrity」(HVCI) をデフォルトで有効にすることなども発表された。

 Enderle GroupのRob Enderle氏はComputerworldへの寄稿で、これらの取り組みを評価。「(セキュリティは)Microsoftが1980年代のIBMから学ぶべき教訓だった」とした上で、「現在Microsoftは真剣にセキュリティに焦点をあてているだけではなく、年々進化させている」と述べている。