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クラウド開発プラットフォーム「Pulumi」 元Microsoftの開発者らが立ち上げ

クラウド、コンテナ、サーバーレス時代のプログラミングモデル

 Duffy氏は個人ブログで、「クラウドの機能は素晴らしい。だが使うのは難しい」という自分自身の思いからPulumi開発に至ったことを明かしている。「自分は20年もこの業界で働いた熟練した開発者だと思っていたが、クラウドに自分のコードを上げることさえ難しかった」とDuffy氏は言う。

 一因として、仮想マシン(VM)の時に、既存アプリケーションを取り出す(INIやXMLを加えてVM内で動くようにした)作業が、クラウド時代にも引き継がれているとDuffy氏は分析する。だが、コンテナベースのマイクロサービス、サーバーレス関数など、クラウドの技術が成熟してきたことから、アプリケーションのアーキテクチャとデザインの部分から変革を迫られているとの考えのようだ。

 Pulumiはクラウド、コンテナ、サーバーレス時代のプログラミングモデルを「CoLaDa」(Containers、Lambdas、Data Serviceの頭文字から)と呼び、CoLaDaを活用したアプリケーション開発とDevOpsを可能にするフレームワークとして新しさを強調している。

 同社は長所として、YAMLやDSL(ドメイン固有言語)ベースのテンプレート言語を学ぶ必要がないこと、抽出による軽量化、共有と再利用などを挙げている。Duffy氏は成功例として、2万5000行のYAMLファイルが500行のTypeScriptと一つの継続的にデプロイされたアーキテクチャになるなど、コンパクト化が図れたと記している。

 GeekWireはPulumiを「クラウドDevOps 2.0」と紹介、TechCrunchは「インフラがコンテナ、仮想マシン、サーバーレスなのか、どのパブリッククラウドで動いているのか、プライベートクラウドなのかに関係ない点が興味深い」と評価する。