クラウド&データセンター完全ガイド:JDCC通信
JDCC通信 第19回 若手の活動の場「JDCCフューチャーセンター」
2018年2月9日 06:00
弊社刊「クラウド&データセンター完全ガイド 2018年冬号」から記事を抜粋してお届けします。「クラウド&データセンター完全ガイド」は、国内唯一のクラウド/データセンター専門誌です。クラウドサービスやデータセンターの選定・利用に携わる読者に向けて、有用な情報をタイムリーに発信しています。
発売:2017年12月21日
定価:本体2000円+税
データセンター業界に限らず若手が企業の枠を超えて活動できる機会は限られている。交流を促進し、知見を共有するためには適切な場が必要だ。そこで、日本データセンター協会に、若手が企画・運営するフューチャーセンターが発足。業界の現在と未来を考え、知を共創する「若手の活動の場」について紹介する。
データセンター業界においても若手の育成は重要だ。しかし、若手だけに、自身で広げられる世界はまだ狭く、また、業界が業界だけに情報漏えいの濡れ衣を着せられないためにも活動するには適切な場が必要だ。
そこで、日本データセンター協会(JDCC)では、若手の活動の場として「フューチャーセンター」をグループとして発足させた(2016年10月)。その後、企画や準備を進めて「フューチャーセッション(勉強会)」を2017年1月に初開催。現在も新たなメンバーを募集しつつ、活動の幅を広げている(写真1)。
若手にもっと社外交流を
どこの業界でも同じだろうが、若手の外部活動は機会が少ない。結果、外部交流も少なく、知見の共有も難しい。データセンターの全体像も俯瞰しづらいし、将来のビジョンや戦略を描くのはなおさら難しい。自社内でも業務が細分化されているため横断的な知見を得ることも難しい。
こうした状況のなか、熱い想いを持った若者が集まり、広い視野で活動し、「パッションの共有」「創発的な対話」「可能性をデザイン」を特徴とした活動の場としてフューチャーセンターが発足した。
活動で得た知見をアウトプットへ
フューチャーセンターは担当別に3つのチームで活動している。まず、スキルアップチームはデータセンターの課題や事例を材料にメンバー間で積極的にディスカッションできるよう企画とその場、機会を提供している。
次に、マーケティングチームはデータセンターの認知度向上に向けて文献を読み込んで分析。前述のスキルアップチームと協力して4つの軸でアウトプットすることを目指している。
その4つの軸とは、ユーザー目線によるデータセンターの改善、新しい技術とビジネス勉強会、データセンターのない世界、そしてフューチャーペーパーである。
3つ目の広報チームは、各活動の成果やその様子などをまとめ、若手や学生に向けてホームページやFacebook上で情報発信している。
- FutureCenter byJDCC
- http://www.jdcc.or.jp/future/