クラウド&データセンター完全ガイド:特別企画

システム/ナレッジの両面からディープラーニングのハードルを下げ、使いたい時に使いたいだけ利用可能に

ディープラーニング/機械学習、本気で始めませんか?

 あらゆる企業にとってITは今や、ビジネスを効率化するための存在のみならず、ビジネスそのものを創出する存在ともなってきている。

 そうした“攻めのIT”の代名詞ともなっているのが、IoTやAI、ビッグデータだ。これらのITを活用するうえでの特徴は、なるべく初期コストをかけずに、スピード感を持ってビジネス上の結果を得ることにある。そうなると、ITインフラもまた、データセンターをラック当たり料金など“器”で選ぶ時代から、IoTやAIなどそれぞれの“ビジネス目的”で選ぶ時代となってきたと言えよう。

 そんな新しい領域のIT活用に最適なサービスとして挙げられるのが、さくらインターネットが提供する「高火力コンピューティング」シリーズである。このサービスは、ディープラーニングや機械学習に求められる大量の計算資源を圧倒的なコストパフォーマンスで利用することが可能というもの。ディープラーニング用途に最適な、NVIDIA社製の高性能GPUを4枚も搭載したサーバを、1時間267円からの従量課金でも利用できる。

 最近話題のAI、中でも特にディープラーニングに対しては、画像認識を得意とすることなどから、ビジネスへの応用領域の広さと深さでとりわけ熱い視線が注がれている。しかしながら、ディープラーニングの実践には、従来であれば高価なシステムを購入しなければならず、初期コストや時間・手間がビジネスや実験等の新たなチャレンジを阻んでいた。

 それが「高火力コンピューティング」を利用すれば、ディープラーニングの鍵を握る最新かつ最高のGPUリソースが、欲しい時に欲しいだけ最短15分で手に入れることができるのだ。利用できるGPUカードは、NVIDIA TITAN X×4、NVIDIA Tesla P40、NVIDIA Tesla P100の3種類となっている。

知識ゼロでも始められるナレッジも用意!

 「高火力コンピューティング」はすでに様々な分野で実績を上げている。例えば将棋AI「Ponanza」は、「高火力コンピューティング」を活用した強化学習に成功し、2015年および2016年の世界コンピュータ将棋選手権および電王戦で連勝。また、Preferred Networks社が中心となり、Fixstars社、さくらインターネットの3社が共同で取り組んだChainerMNプロジェクトでは、「高火力コンピューティング」によるGPUおよびInfiniBandインターコネクトを活用した分散型ディープラーニングを実現している。

 もちろん、いかにサーバリソースが簡単に手に入っても、それだけでディープラーニングを実践することはできない。セッティングや実行のための最低限の知識・ノウハウは必要だ。そこでさくらインターネットでは、同社が運営するITエンジニア向けの情報サイト「さくらのナレッジ」において、「1時間で試す!さくらの高火力コンピューティングで深層学習」(http://knowledge.sakura.ad.jp/knowledge/8363/)と題する連載を掲載している。

 この連載は前篇後編からなり、「高火力コンピューティング」の申し込みから比較的単純なネットワーク構成で深層学習を行うプログラムを実行するところまでを分かりやすく解説。連載を最後まで読むと、実際にGPUを用いて深層学習を始めることができるようになっている。

 「高火力コンピューティング」の登場により、ディープラーニングの実践は一部の大企業のみが行えるというハードルの高いものではなくなった。もはや必要な環境はすべての企業・組織に等しく用意されたと言える。次なる成長に向けた新たなチャレンジを考えているのであれば、まずは下記リンクにアクセスしてその手軽さと可能性を実感していただきたい。