サイボウズ担当者が語る「kintone」活用術

サイボウズ担当者が語る「kintone」活用術(4)
~自社事例【人事・開発部門編】

 こんにちは。サイボウズ株式会社「kintone」プロモーション担当の前川です。得意な料理はニラたまです。今回もどうぞよろしくお願いいたします。

 連載1回目では「kintone」の基本機能を、2回目では導入事例を、そして第3回からは「kintone」実践編ということで、サイボウズ社内で実際に運用している「kintone」のアプリのご紹介(営業・マーケティング部門編)をさせていただきました。

 今回は人事部門・開発部門で実際に使われているアプリをご紹介したいと思います。

人事部門での活用例: 休暇申請アプリで申請と管理をひとまとめに

 まずは人事部門で管理している「休暇申請アプリ」についてご紹介いたします。

休暇申請アプリの一覧画面

 このアプリはその名称の通り、休暇を取得する際に登録をして、申請を行うためのアプリです。上司への申請はもちろん、休暇申請アプリに全社員の有給取得状況が登録されるので、人事部門での有給計算にも使われます。

 既に準備されたフォーマットに沿って必要事項を入力していくだけなので、申請作業は非常に簡単です。登録をすると承認者に指定した上長に通知されます。上長が確認をして承認ボタンを押せば、休暇申請は完了です。

実際の申請画面

 更に人事部門では、「kintone」の集計機能を活用して全社員の有給計算も行っています。

 例えば「2013年4月分」など1カ月分の休暇取得情報だけを絞り込んで表にすることもできるので、毎月の給与計算の際にはこの表を利用して計算をしています。この表はExcel形式で書き出すこともできるので、申請は「kintone」で処理をして計算はExcelで、など自社のスタイルに合わせて色々と運用方法を調整することも可能です。

自分が今までどのくらい休暇を取得しているのか確認することも簡単にできる
全社員の4月分の休暇取得状況を集計して表示している

 また「kintone」はスマートフォンやタブレット端末からでも利用することができるので、上長が出張などで社内にいない場合でも申請が滞ることがありません。

「kintone」はスマートフォンでも利用できる

 このように、サイボウズでは休暇の申請や管理・計算まで、全て「kintone」でまとめて行っています。

開発部門での活用例:「cybozu.com 評価箱」でサービスの改善点を内部から報告

 次に開発部門で運用している「cybozu.com評価箱」アプリについてご紹介いたします。
※「cybozu.com」とは、サイボウズ製品を最適なクラウド環境で使うためのプラットフォームの名称です。

 もちろん、サイボウズ社内でも「cybozu.com」で提供している「Garoon」や「kintone」などのサービスを利用しています。自分たち自身がいちユーザーとなってサービスを利用することにより、浮かび上がってくる問題点や改善点も多々あります。そういった社内ユーザーからの意見を集約するアプリが「cybozu.com 評価箱」です。

サイボウズ社員がサービスについて気が付いた不具合や要望などを登録している

 まず社員が質問や要望、不具合などを発見した際、この「cybozu.com 評価箱」アプリに詳細を登録します。その後、各サービスの担当者(プロダクトマネージャーなど)が内容を確認し対応を決める、というのが一連の流れです。

 営業部や総務部など、開発部門とは普段接点が少ないメンバーも登録するため、現場の生の声を聞くことができるのも大きな特長です。その場合、やはり使い勝手に関する要望を登録されることが多々あります。

社内からあがった要望の一例

 登録される要望の中には、現在の運用でもカバーできるケースもあります。そういった場合は、コメント欄でやり取りが行われます。

「kintone」なら他のデータベースとは違い、ただ登録するだけではなく、その後のフォローまでしっかりと行えます

 いかがでしょうか。前回の「営業部門・マーケティング部門編」から引き続き、今回は人事部門、開発部門編をご紹介させていただきました。サイボウズではこのほかにも、法務部門では契約書の作成依頼や確認などを行う契約書管理アプリ、情報システム部では社内のIT関連の相談や依頼、質問などを登録するIT窓口アプリなど、業務にあわせたアプリが多数存在しています。

 次回は「kintoneのお悩み解決FAQ」と題しまして、よくあるご質問や、kintoneの活用法についてFAQ形式でお答えしていこうと思います。

 それでは第5回でお会いしましょう! ありがとうございました。

前川 麻美

サイボウズ株式会社 ソーシャルコミュニケーション部
kintone プロモーション担当