特別企画
パートナーとの豊かなエコシステムで――、ファーウェイが進める法人向け事業
深セン本社で戦略説明会を開催
2017年7月24日 12:12
中国のファーウェイ(Huawei)といえば、日本でもスマートフォンやタブレットを販売しており、最近ではノートPCのMateBookも発売した。また、中国や欧州では、通信事業者向け機器の市場でも大きな位置を占めている。
コンシューマ向け事業や通信事業者向け事業に続いて近年伸びているのが、法人向け事業だという。ファーウェイの法人向け事業の取り組みについて、同社の深セン(Shenzhen)にある本社で記者説明会が開催されたので、今回はその模様をレポートする。
キャンパスはディズニーランドの4倍の面積
本題の前に、深センのファーウェイ本社キャンパスについてレポートしておこう。
ファーウェイ本社キャンパスは、深センの中心地から少し離れた郊外の坂田(Bantian)にある。東京ディズニーランドの約4倍にあたるという200万平方メートルの面積が11のエリアに分けられ、4万人が働く。従業員がキャンパス内の寮や周辺に住み、それをターゲットとした店が並ぶなど、1つの街といえる規模だ。
説明会が開かれた、研究開発部門の入ったビルだけは高かったが、ほかは高さを抑えた優雅な建物がゆったりと建っていた。キャンパスを行き交う社員が若く、理工系大学生のような人が多かったのも印象的だ。
キャンパス内には通称「ファーウェイ大学」と呼ばれる研修施設があり、専任講師が700名いる。研究開発に積極的に投資していくほか、若い社員を抜擢していく文化なのだということだった。