特別企画

パートナーとの豊かなエコシステムで――、ファーウェイが進める法人向け事業

深セン本社で戦略説明会を開催

 中国のファーウェイ(Huawei)といえば、日本でもスマートフォンやタブレットを販売しており、最近ではノートPCのMateBookも発売した。また、中国や欧州では、通信事業者向け機器の市場でも大きな位置を占めている。

 コンシューマ向け事業や通信事業者向け事業に続いて近年伸びているのが、法人向け事業だという。ファーウェイの法人向け事業の取り組みについて、同社の深セン(Shenzhen)にある本社で記者説明会が開催されたので、今回はその模様をレポートする。

キャンパスはディズニーランドの4倍の面積

 本題の前に、深センのファーウェイ本社キャンパスについてレポートしておこう。

 ファーウェイ本社キャンパスは、深センの中心地から少し離れた郊外の坂田(Bantian)にある。東京ディズニーランドの約4倍にあたるという200万平方メートルの面積が11のエリアに分けられ、4万人が働く。従業員がキャンパス内の寮や周辺に住み、それをターゲットとした店が並ぶなど、1つの街といえる規模だ。

 説明会が開かれた、研究開発部門の入ったビルだけは高かったが、ほかは高さを抑えた優雅な建物がゆったりと建っていた。キャンパスを行き交う社員が若く、理工系大学生のような人が多かったのも印象的だ。

 キャンパス内には通称「ファーウェイ大学」と呼ばれる研修施設があり、専任講師が700名いる。研究開発に積極的に投資していくほか、若い社員を抜擢していく文化なのだということだった。

説明会が開かれた研究開発部門の入ったビル。1棟だけ高い
11のエリア(A~K)の1つ、Gエリアの門
Gエリアの門に掲示されたキャンパスの地図
優雅な建物が建っている
法人向けソリューションが並ぶ展示ホール「Industry Solutions Executive Briefing Center」
研修施設、通称「ファーウェイ大学」
ファーウェイ大学内の自販機。各品にQRコードが付いていてスマートフォン決済ができる