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三菱電機とNECが、生産管理システム分野のクラウドサービス事業で協業

2011年6月15日
報道関係各位

三菱電機株式会社
日本電気株式会社

三菱電機とNECが、生産管理システム分野のクラウドサービス事業で協業
~国内初、FA制御機器とERPのクラウドサービスを連携して提供~

 三菱電機株式会社(本社:東京都千代田区、執行役社長:山西健一郎、以下 三菱電機)と日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:遠藤信博、以下 NEC)は、生産管理システム分野のクラウドサービス事業で新たな協業関係を確立しました。

 両社は今回の協業により、三菱電機のFA制御機器とNECのSaaS型「IFS Applications」を組み合わせたサービスの提案や共同マーケティングを開始します。その第一弾として、日本国内およびアジア地域で営業活動を行い、今後3年間で同地域50社への販売を目指します。

 三菱電機とNECは今後、顧客の生産革新に一層の貢献ができるソリューションの開発・提供を進めていきます。

<協業の背景と内容>
 三菱電機は、最先端の制御技術とネットワーク技術を駆使して"生産現場の見える化"を実現する「e-F@ctory」をコンセプトに、シーケンサ MELSEC-QなどFA製品のトータルサプライヤーとして、国内外で事業を展開しています。

 NECは、世界の多数の製造業に導入されているERPパッケージソフト「IFS Applications」(注1)を国内ベンダーとして唯一、クラウドサービス(SaaS型)で提供しています(注2)。NECは、「IFS Applications」に日本企業特有のニーズに適応する機能も追加提供しており、導入企業から高い評価を得ています。

 生産管理業務の精緻化・見える化は、製造業における競争力の源泉と言えます。IT投資の平準化やシステムのTCO削減のニーズが強まる中、生産管理システム分野においてもクラウドサービスの活用が注目されています。

 こうした市場動向を背景に、両社の強みを組み合わせ、製造現場のFA制御機器で収集した生産進捗・設備稼働・品質・エネルギー使用量等のデータを「MELSEC-Qシリーズ」の「MESインタフェースユニット」「MESインタフェースIT」(注3)を介して「IFS Applications」に送り、「IFS Applications」側でデータの蓄積・加工や他システムとの連携を行うクラウドサービスの共同提案を開始することとしました。本サービスの利用により、製造現場から経営層までの情報をシームレスに統合し、製品トレーサビリティをはじめとする生産管理情報を効率的に共有できます。

<協業の詳細>
1.「MELSEC-Qシリーズ」(三菱電機)とSaaS型「IFS Applications」(NEC)を連携し、生産現場の見える化を実現

 これまで、企業は、FA機器とERPシステムを別々または一方だけを導入していたため、複数部門にデータがまたがった場合に、「データ連携に時間がかかる」、「データのトレースができない」、「一元化して見ることが難しい」など、情報の見える化を妨げる課題がありました。

 今回、「MELSEC-Qシリーズ」とSaaS型「IFS Applications」を組み合わせたサービスを提供することで、現場のリアルタイムな生産進捗の把握および品質情報の見える化を実現します。また、問題の未然防止や問題が発生した際の迅速な対応に加えて、設備の消費電力量を部門や工場をまたいだ形で見える化することにより、環境負荷の低減といった価値を生み出すことも可能です。

■MELSEC-Qの特長:

生産現場の装置・機械のパフォーマンスを飛躍的に向上するシーケンサです。高性能・高機能・高信頼性を求められる用途において数多くの実績があり、日々高度化する生産設備・製造設備・社会インフラに不可欠な、高速・高精度なマシン制御、大容量のデータ処理、情報システムとのシームレスな連携を実現します。

■SaaS型「IFS Applications」の特長:

会計・販売物流・生産管理業務の領域をモジュール(業務機能)に細分化し、カスタマイズ要素を減らすことでSaaS型提供を可能にしました。NECの独自ノウハウを用いて日本企業特有のニーズに適応する機能(製番機能や手形機能など)を取り揃え、NECのデータセンターから月額料金で提供します。

2.顧客への共同提案・共同マーケティングの実施
 両社の営業が各々の顧客にて対して、FA機器とSaaS型「IFS Applications」を組み合わせた提案を、まずは日本国内およびアジア地域で行います。さらに、セミナー実施・プロモーションツールの作成・顧客開拓など、共同でマーケティングを実施します。
以上

(注1) NEC IFSご紹介ページ http://www.nec.co.jp/ifs/
(注2) プレスリリース http://www.nec.co.jp/press/ja/1011/1101.html
(注3) MESインタフェースユニット、MESインタフェースITシーケンサ内の情報をプログラムレスでデーターベースとのデータ通信が可能。情報システムとのデータ通信が容易になり、必要な時に必要な情報をやりとりすることが可能。更に「MESインタフェースIT」はWebsphere MQをはじめとした多彩な通信機能やUNIX、DB2などの幅広いOSやプラットフォームにも対応。

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2011/6/15 18:48