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Qlik、プラットフォーム型BI分析ツール最新版「Qlik Sense Enterprise 3.0」を発表

 米Qlik Technologies(以下、Qlik)は、プラットフォーム型BI分析ツールの最新版「Qlik Sense Enterprise 3.0」を発表した。販売開始は2016年6月の予定。

 「Qlik Sense Enterprise」は、直感的な操作によりユーザー自身で分析レポートを作成できるセルフサービス型のBIプラットフォーム。Qlikでは、今回の最新版は様々な地域で導入する上で、より効率的な会計監査、環境設定、ガバナンスを実現してITをサポートするため、管理および運用機能を向上させたと説明。新たな管理コンソールのユーザーインターフェイスは、より迅速な導入を実現し、アプリ、オブジェクト、データの適切な利用を可能にするコンテンツおよびリソースの設定オプションを提供するとしている。

 また、開発者は新たな開発ハブとして、データ主導アプリに含まれるオブジェクトを新たな方法でデザインできる、ウェブマッシュアップ、カスタムアプリ、エクステンション、ウィジェットを備えたQlik Analytics Platformがより簡単に活用できるようになった。これには、新しいアプリ統合API、アナリティクスのプログラム作成のためのビジュアライゼーションAPI、Visual Studio用の新しい統合開発環境(IDE)プラグインなど、新しい強力なデベロッパーAPIや機能が含まれる。

 最新版では、図やデータを横断的に検索できる新しいビジュアル検索機能により、ビジュアライゼーションの編集や修正を統一された測定基準や範囲に基づいた分析によって行うことができるようになった。また、データストーリーを直接Microsoft OfficeやPDF形式で作成できるストーリーテリング機能など、共有やコラボレーションを促進する新機能を搭載。これまではQlikViewでのみ利用可能だったレポート機能のQlik NPrintingが、Qlik Senseでも利用できるようになった。

 また、ウェブベースのデータソースへのスムーズな接続を強化し、ビジネスユーザーが複雑なスクリプトを作成することなく、データをロード、変換できる機能を提供。Twitter、Facebook、Googleなどのウェブベースのデータソース、Microsoft Dynamics CRMやSugarCRMなどのクラウドベースアプリケーションに対して、より幅広い接続オプションを直接提供する。

 「Qlik DataMarket」により、ユーザーは無料またはサブスクリプションベースの外部データの総合ライブラリにアクセスでき、分析に必要な各種データセットの取得が可能。最新版では、株価指数、取引価格、証券の主要指数のほか、取引企業の詳細な財務諸表などの企業財務報告書も含まれる。

三柳 英樹