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テクマトリックス、静的フロー解析機能を強化した「Parasoft C++test 10.2」

ソフトウェア開発・テスト管理プラットフォーム「Parasoft DTP 5.2」も

 テクマトリックス株式会社は20日、米Parasoftが開発したC/C++言語対応テストツール「Parasoft C++test」とソフトウェア開発・テスト管理プラットフォーム「Parasoft Development Testing Platform(DTP)」の新版を、4月28日より販売開始すると発表した。

 C++testは、静的解析(コーディング規約チェック/フロー解析)、単体テスト、カバレッジ計測、実行時メモリエラー検出などを行うためのC/C++言語対応テストツール。今回の新版「同 10.2」では、致命的なバグの検出に効果を発揮する「静的フロー解析機能」が強化され、従来の2倍である58パターンのバグが検出可能になった。

 また、セキュリティ脆弱性の検証に有効な「CERT Cルールセット」など、新たなコーディング規約を搭載。さらに、単体テストに必要な作業工数を削減する「Test Case Editor」により、コーディングを行うことなくGUIの操作のみでテストケースの作成やスタブの振る舞い設定を行えるようになっている。

 一方のDTPは、プロジェクト内で利用される多様なシステム、解析技術、テスト技術から得られるデータを集約し、一元的に管理するためのプラットフォーム。開発やテストの状況、品質の状態などをWebブラウザ上でリアルタイムに可視化し、プロジェクトにおける迅速な意思決定をサポートするという。

 今回の新版「DTP 5.2」では、独自の分析エンジン「Process Intelligence Engine(PIE)」が搭載された。これを利用すると、DTPの基本機能で集約したデータを独自のロジックによって統合・解析し、「テストの優先度」「モジュールが抱えるビジネスリスクの度合い」などの直感的に理解しやすいデータを生成することで、ビジネス視点でのプロジェクト分析を行えるとのこと。

 さらに、プロジェクトの各マイルストーンにおいて、必要な要件への準拠状況を監視・判定する新機能「Policy Center」が搭載され、あらかじめ定められたテスト実行回数やバグ残存数など、判断方針(ポリシー)への適合状況を可視化できるとした。

 なお、C++test 10.2ではDTPとの連動に対応しており、テスト実行結果を自動的に集計・グラフ化することが可能。これにより、バグの発生・修正状況や、発生しやすいバグの傾向など、プロジェクトが抱える品質面での課題の分析に役立てられるとしている。

石井 一志