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テクマトリックス、最新MISRA C対応などを強化した「Parasoft C++test 10.3.2」

 テクマトリックス株式会社は5日、米Parasoftが開発したC/C++言語対応テストツール「Parasoft C++test」とソフトウェア開発・テスト管理プラットフォーム「Parasoft Development Testing Platform(DTP)」において、新版を同日より提供開始した。

 Parasoft C++testは、静的解析(コーディング規約チェック/フロー解析)、単体テスト、カバレッジ計測、アプリケーションモニタリングなどを行うためのC/C++言語対応テストツール。車載機器、産業機器、医療機器、OA機器などの組み込みシステムや、ミドルウェア開発、Windows/Linuxアプリケーション開発など、さまざまな現場で利用されているという。

 今回の新版「同 10.3.2」では、静的解析機能が強化され、ソフトウェア設計標準規格「MISRA」の新版「MISRA C 2012」に完全対応した。これにより、MISRA C 2012の採用が進む車載、航空、産業機器などの分野において、安全なソフトウェア開発をより推進できるようになったとのこと。

 同時に、CERT Cコーティングスタンダードへの対応も強化され、IoTなどの分野において需要が高まっているセキュアコーディングをサポートし、脆弱性の作り込み防止に寄与するとしている。

 また動的解析でも、機能安全規格(ISO 26262)対応で要求されるコールカバレッジの計測機能が追加され、計測可能なカバレッジが9種類に拡張された。

 このほか、プログラムを論理的に実行し、プログラム実行時に発生しうる問題を検出する「フロー解析機能」において、対応ルールを22種類追加し、合計80種類に対応している。

C++test 10.3.2の変更エクスプローラー機能の画面イメージ

 一方のParasoft DTPは、C++testとの連携が強化され、ソースコードや静的解析違反について、最新の解析と前回の解析における差分の解析や、要求事項とテストのトレーサビリティ、MISRA C 2012の順守状況などの確認が容易になったという。

 これにより、ソフトウェア品質の可視化と開発ワークフローの高速化をこれまで以上に実現できるようになったとした。

Parasoft DTPのダッシュボードの画面イメージ