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A10、暗号化トラフィックを可視化する専用アプライアンス「Thunder SSL Insight」

 A10ネットワークス株式会社は7日、暗号化されたトラフィックを可視化する専用セキュリティアプライアンス「Thunder SSL Insight(SSLi)」を発表した。同日より、日本市場で提供開始する。価格はオープン。

 A10では2012年から、アプリケーションサービスゲートウェイ「Thunderシリーズ」の中で、暗号化トラフィックを可視化するSSLインサイト機能を提供してきたが、エンタープライズ企業の需要を受け、新たにSSL通信の可視化専用アプライアンスとしてリリースしたものが、Thunder SSLiとなる。

 アプライアンスでは、Perfect Forward Security(PFS)対応のECDHEを含む暗号アルゴリズムに対して包括的に対応しており、最大48GbpsのSSLスループットを実現。トラフィックステアリング機能により、送信元やコンテンツの種類に応じた適切なセキュリティデバイスへ、復号処理したトラフィックを転送して検査を実施することも可能だ。さらに、ビルトインの負荷分散機能によってセキュリティデバイスの処理能力を拡張し、可用性を向上するとした。

 加えて、URLクラシフィケーションサービスにより、医療機関や金融機関など慎重に扱うべき特定のWebサイトとの通信に対する監視、ブロック、選択的迂回(SSL可視化対象から除外する処理)を行える。また、A10 Threat Intelligence Service(脅威情報サービス)によって、データ盗難や悪意ある活動の原因となる、既知の不正なIPアドレスによるアクセスをブロック可能だ。

石井 一志