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第一三共が「Box」でファイル共有、1万3000ユーザーが1月から利用中

 CTCライフサイエンス株式会社(以下、CTCLS)と株式会社Box Japanは4日、第一三共株式会社が、法人向けクラウドストレージサービス「Box Enterprise」を採用したと発表した。2016年1月から、全社員1万3000ユーザーが使用しているという。

 第一三共では、研究開発や営業活動、事業計画など業務全般を効率化するため、外出先からモバイルデバイス経由でファイルサーバー上の資料を参照したり、必要に応じて社外の関係者ともデータを共有できるファイル共有サービスの利用を検討していたが、コストを抑えて容量の増加にも対応できるクラウドサービスが条件の1つになっていた。

 そこでCTCLSでは、Box Japanと共同で設計・導入を行い、既存クラウドサービスのファイルサーバーからBoxへ、約40TBの大容量データ移行を実施した。移行にあたっては自社開発したデータ移行ツールを利用。毎週数百GBのデータ移行を実施し、約5カ月間で対象となる全データを移行したとのこと。

 CTCLSとBox Japanでは、今回の第一三共へのBox導入を通じて、規制が厳しいといわれる製薬業界でのクラウドプラットフォーム活用を推進する考え。今後は、Boxと他システムとの連携や機能改善など、ファイル共有サービスのさらなる利便性の向上を図るとしている。

石井 一志