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NEC、通信事業者向けトラフィック制御ソリューションをMVNO向けに強化

 日本電気株式会社(NEC)は17日、通信トラフィックを高度に制御するソリューション「Traffic Management Solution(TMS)」をMVNO向けに機能強化し、販売を開始した。

 今回の強化では、HTTPSトラフィックの特性から動画やウェブなどコンテンツの種類を推定する独自アルゴリズムを強化し、推定精度を向上。また、アクセスサイトごとに時間帯やネットワークの混雑度に応じた速度制御が可能な機能を新たに搭載し、これらによりQoEの維持と従来比約2倍となる最大30%のトラフィック削減を両立した。

 また、ネットワーク設計ポリシーやQoEポリシーの特性に合わせて通信プロトコルの振る舞いをきめ細かく設定可能な、TCPチューニング機能の高度化を実施。無線区間の通信性能を自動判別し、状況に応じて柔軟にトラフィックを制御する動的TCP最適化機能を新たに搭載したことで、混雑時のパケットロスを抑制し、スループットを2倍以上に向上する。

 これらにより、MVNOはより快適なサービスをエンドユーザに提供可能になり、MNOとの契約帯域の利用効率向上が可能としている。

 NECでは今回のソリューションを、2月22日~25日にスペイン・バルセロナで開催される「Mobile World Congress 2016」で展示する予定。

三柳 英樹