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エキサイトが「Oracle PBCS」で予算実績管理システムを構築、柔軟な年度比較などを実行可能に

 日本オラクル株式会社は28日、エキサイト株式会社が、日本オラクルのクラウド型経営管理ソリューション「Oracle Planning and Budgeting Cloud Service(PBCS)」を採用したと発表した。

 exciteなどのポータルサイトを手掛けるエキサイトでは、従来、他社のクラウド型予実・予算管理パッケージを使用していた。しかし、組織変更が発生した際に年度比較が困難だったほか、年度・月ごとに帳票を再作成する必要がある点、予算配賦処理業務に負荷がかかる点などに課題があったという。そこで課題解決に向けて、「Oracle PBCS」を採用し、新たな予算実績管理システムを構築した。

 この製品では、複数年度の組織階層を持てるだけでなく、新旧組織を保持できるため、複雑な年度比較にも対応可能。また、レポートの出力年月を動的なパラメータで変更可能なため、対象年月の帳票を自動的に出力でき、科目や組織の変更があった際にも配賦計算や持分計算のロジックを毎回再設定する必要はないことから、メンテナンス時の負荷を削減できるとした。

 なお今回のプロジェクトでは、株式会社テクノスジャパンが実機を用いた要件確認、設計手法により、システム導入を2.5カ月で実現。スキルトランスファーを行い、顧客企業主体での運用を目指しているとのこと。

 今後エキサイトは、部署別だけでなく、収益の詳細管理やローリングフォーキャストの実施、部署をまたがるサービスごとの管理会計といった用途まで、対象範囲を広げて活用していく予定だ。

石井 一志