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コンカー、SMB向けの出張・経費管理サービス「Concur Standard」を国内展開

第1弾は経費管理クラウド

 株式会社コンカーは18日、中堅・中小企業(SMB)向け出張・経費管理統合サービス「Concur Standardシリーズ」を日本で展開すると発表した。第1弾として、経費管理クラウドサービス「Concur Expense Standard」を同日より提供開始する。

 コンカーでは従来、主に大企業向けに開発されたクラウドサービスを提供してきたが、Concur Standardシリーズは、そうした大企業向けのサービスを開発・提供する中で蓄積されたノウハウに基づき、SMB向けに特化したサービスとして開発された。すでに米国などで提供が開始されている。

 国内提供第1弾となる経費管理クラウドサービスのConcur Expense Standardは、経費管理サービス「Concur Expense」で提供されているグローバル対応(多言語、多通貨対応)機能や、監査ルールによる高度な経費管理、適正化機能を搭載。すでに、海外では多くのSMBで採用され、米国や豪州市場で顕著な伸びを示しているとのこと。

 また、オープンプラットフォーム戦略に基づいて9月に提供を開始した「App Center」にも対応しており、日本交通グループの「全国タクシー」をはじめ、国内外の出張・経費精算関連の外部サービスやアプリケーションと連携できる。これにより、出張手配や経費明細情報の入力作業など、日本のSMB内の非効率な間接業務を自動化でき、大企業並みの「パーフェクトエクスペンス(最高の経費精算体験)」が可能になるとした。

 なおConcur Standardシリーズでは、SMBの限られた人的労力や予算でもスムーズかつ短期間に導入できるよう、セルフサービス型の導入ウィザードを搭載しているのも特徴。詳細なマニュアルや電話サポートも提供されており、専門のITスキルなしに導入を行えるよう、SMBを支援する。

 今後は、Concur Standardシリーズを展開する上で、SMBにきめ細やかなサービスを提供するため、ERP/会計システム連携、旅行代理店、販売、導入・サポート支援などの分野において、パートナー施策も順次展開する予定だ。

 コンカーでは、Concur Expense Standardについて、今後3年間で400社の獲得を目指している。

石井 一志