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富士フイルム、LTO Ultrium7のテープカートリッジを発売 最大容量は1巻あたり15TB

 富士フイルム株式会社は18日、LTO Ultrium7(以下、LTO-7)規格のテープメディア「FUJIFILM LTO Ultrium7 データカートリッジ」を同日より販売開始すると発表した。テープ幅12.65mmに3584トラックを記録でき、圧縮時15.0TBの大容量化を実現している。ラインアップには、通常のメディアに加え、一度しか書き込みができないWORM(Write Once Read Many)メディアも用意される。価格は、いずれもオープン。

 新製品は、LTOの最新規格であるLTO-7のテープメディア。前世代のLTO-6から継続して、最先端の磁性体である「BaFe(バリウムフェライト)磁性体」を採用。独自のBaFe磁性体技術とNANOCUBIC技術を進化させ、LTO-6に比べ記録容量を約2.4倍の15TB(圧縮時)に拡大した。4K映像の編集時などに使用されるフォーマット「4K DCI 24p 10bit」の映像を2時間収録できるという。

 データ転送速度も、テープドライブの磁気ヘッドが32チャンネル化したことにより、LTO-6の約1.9倍となる最大750MB/秒(圧縮時)に高速化され、全容量を5.6時間でリストア可能。非圧縮時でも、記録容量は6TB、転送速度は最大300MB/秒を実現している。

 またLTO-5から導入されたオープン規格のテープフォーマットLTFS(Linear Tape File System)に対応。テープ自体にメタデータ領域を用意することにより、ベンダー固有のバックアップソフトに依存せず、プラットフォームを越えたデータのやり取りが可能になっている。

石井 一志