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フルキャスト、「Dell DR4100」アプライアンスで安定したバックアップ環境を構築

 デル・ソフトウェア株式会社は12日、株式会社フルキャストホールディングスが、バックアップアプライアンス「Dell DR4100 Disk Backup Appliance」(以下、DR4100)を採用したと発表した。この導入により、エラーが多く不安定だったバックアップシステムの安定化を実現し、事業の継続性を向上させたという。

 人材サービス会社のフルキャストホールディングスでは、システム全体の見直しの中で、事業継続性を支えるバックアップシステムを再検討。最適なバックアップソリューションとして、DR4100が導入された。同製品はアプライアンスのため、導入が容易かつ安定して利用できることや、必要なライセンスの一括購入が可能で、コスト削減を実現できる点などが評価されたという。また、SATAモデルだけでなくSASモデルも用意されており、信頼性を高められる点も考慮されたとのこと。

 なおフルキャストホールディングスでは、社内と業務のシステムが2つのデータセンターに分かれているので、DR4100を2台導入し、それぞれのデータセンターに設置している。あわせて、社内システムの環境と人材の業務システム双方をバックアップするために、仮想マシンのイメージとデータベースもバックアップできる環境を構築した。

 DR4100の導入後は、バックアップがエラーで停止することがなく、情報システム部が割いていたエラー対応やメンテナンスの時間を削減。また、信頼できるバックアップデータを蓄積できるようになったことが、もっとも大きな改善点とした。

 このほか、Oracle Databaseのバックアップが安定して行えることも評価されている。デーベースは冗長構成を採用していることから、プラグインオプションにより、どちらの構成がアクティブになっていても自動的にバックアップを取れるような仕組みを導入。バックアップにかかわる手間を削減している。

 なお将来的には、社内システムと業務システムを1つのデータセンターに集約し、バックアップの分散化のためにDR4100をもう1台追加することも検討しているとのことだ。

石井 一志