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NTT Com、インド最大規模の「インド ムンバイ 5 データセンター」を開設

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は28日、データセンター関連サービスを提供するグループ会社のNetmagic Solutionsを通じて、約100億円を投じたインドにおいて9番目となる「インド ムンバイ 5 データセンター」の提供を開始すると発表した。

「インド ムンバイ 5 データセンター」の外観イメージ

 新データセンターは、インド経済の中心拠点であるムンバイに位置し、インド最大規模のサーバールーム面積約7400平方メートル(最大2700ラック相当)を提供。電力・空調・通信設備の冗長化やセキュリティの充実により、インドのデータセンターでは最高クラスの信頼性やSLAを提供する。

 完全冗長構成のUPS、最大12kVAの電力利用が可能な高発熱対応ラック、複数のキャリアに対応する東西南北4方向の通信引込ルート、X線スキャナーと金属探知機による厳重なセキュリティなどを備え、ミッションクリティカルな金融機関なども安心して利用が可能。24時間365日常駐するエンジニアスタッフにより、各種マネージドサービスやリモートハンドサービス、ネットワーク監視などの運用サービスを提供。コロケーションとクラウドサービスを組み合わせたハイブリッドクラウドの利用も可能となっている。

 建物内には無亭電源が利用可能な大型のオフィススペースを用意しているため、データセンターと一体化したオペレーションセンター、システム保守拠点、BCP用オフィスなどに利用が可能。金融機関やグローバル企業などの本社が集積しているムンバイは、インドの中では比較的停電が少ないという良好な電力環境から、データセンターサービスの需要が激増しており、良好な治安に加え、アジアの中でも人件費、電力コストなどが安価なため、顧客はデータセンターを使って低コストでBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)先拠点を構築することができるとしている。

 NTT Comでは、Netmagicを通じてインドのデータセンターサービスを提供しており、現在、バンガロール、ムンバイ、デリー(ノイダ)、チェンナイでデータセンターを展開しており、顧客のさらなる要望に応えるため、ムンバイに新たなデータセンターを提供。今後は、新データセンターをインドにおけるクラウドサービスの中核拠点としても活用していくとともに、2016年度に取得を予定しているインド国内におけるネットワークライセンスにより、インド国内のIP-VPNや、Arcstar Universal Oneなどグローバルネットワークとのバンドルサービスも充実させていくとしている。

三柳 英樹