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NTT Com、タイ最大規模の「タイ バンコク 2 データセンター」を開設

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は8日、タイのバンコク市郊外に建設した「タイ バンコク 2 データセンター」の提供を開始した。

「タイ バンコク 2 データセンター」の外観イメージ

 NTT Comでは、堅調な経済成長を背景に多くのグローバル企業が進出するタイのデータセンター需要に応えるため、2013年に株式取得したタイのデータセンター事業者であるDigital Port Asia Limitedの技術ノウハウを活かし、約40億円を投じ、タイにおいて2番目となるた新たなデータセンターを建設した。

 データセンターは、タイの首都であるバンコク市郊外にあるアマタナコン工業団地内に位置し、同国最大規模のサーバールーム面積約3800平方メートル(1400ラック相当)を提供。タイ国投資委員会が初めて正式認定したデータセンターとなり、地上4階建てのデーセンター専用ビルに、高信頼設備とNTT Comのグローバルネットワークノードを備え、Nexcenterブランドの下でサービスを提供する。

 洪水リスクが低く、政治デモなどの影響が少ない安全な立地で、二系統完全冗長構成の電力設備により電力可用性99.9999%を保証。空調・通信設備の充実、安全なセキュリティ運用に加え、複数キャリア利用によるネットワークの冗長化も可能で、ミッションクリティカルな金融機関や企業の基幹システム用としてだけでなく、バックアップ用のデータセンターとしても最適だとしている。

 また、データセンターには非常用発電装置によるバックアップ電源を備えた大型の顧客用オフィスを備えており、データセンターと一体化したオフィスの利用により、顧客がBCPを容易に実現できるとしている。

三柳 英樹