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ビットアイル、クラウドのニーズを補完するベアメタルサーバーサービス

各種クラウドなどと接続可能、70万IOPSのPCIe SSD搭載プランも提供

 株式会社ビットアイルは15日、ベアメタルサーバーサービス「ビットアイルクラウド ベアメタルサーバ」を同日より提供開始すると発表した。同社のクラウドサービスやデータセンターサービス、Amazon Web Services(AWS)のパブリッククラウドサービスなどと組み合わせ、柔軟に利用できるという。

 「ビットアイルクラウド ベアメタルサーバ」は、物理サーバーの安定したパフォーマンスと、手軽に利用できるクラウドサービスの利便性を兼ね備えたサービス。従来も、「プラットフォームサーバ Vシリーズ」のオプションとしてベアメタルサーバーを提供していたが、サービスをリニューアルし、価格やメニューを見直すとともに、単独でも利用できるようにした。

 「ビットアイルクラウド ベアメタルサーバ」は、専用の物理サーバーを提供するため、仮想化によるオーバーヘッドの影響を受けずに利用できるほか、Xeon E5系サーバーを1台あたり月額2万4000円からという手ごろな価格で提供するコストパフォーマンスが特徴という。費用面では、初期費用なし、1Gbps(共用)のインターネット回線を標準で提供する点も強みとした。

 また、プライベート接続サービス「ビットアイルコネクト」と組み合わせ、ビットアイルのデータセンター、クラウドサービスや、AWS、ニフティクラウドといった他クラウド事業者とのプライベート接続にも対応を利用できる。

 さらに、最上位プランでは70万IOPSのPCIe SSDを搭載しており、高い性能を要求するデータベース用途にも対応可能。ビットアイルコネクトと併用し、「ビットアイルクラウド ベアメタルサーバ」をデータベースサーバーに利用しつつ、柔軟な拡張性を必要とするWebアプリケーションサーバーにはパブリッククラウドを利用する、といったハイブリッド構成のニーズに応えられるとしている。

 価格(税別)は、CPUがXeon E5系6コア(1.6GHz)、メモリ8GB、HDD 500GB(RAIDなし)の「B-6Core8GB」プランで月額2万4000円、CPUが、CPUがXeon E5系8コア(1.8GHz)、メモリ16GB、HDD 300GB×2(RAID1)の「B-8Core16GB」プランで月額4万5000円、CPUがXeon E5系8コア(1.8GHz)×2、メモリ64GB、HDD 300GB×2(RAID1)、PCIe SSD 1.2TBの「B-16Core64GB 1.2SSD」プランで月額8万5000円。

 ビットアイルでは、AWSなどのパブリッククラウドの機能補完を安価に行いたいユーザーや、高性能な専用サーバー/専用環境を安価に利用したいユーザーにサービスを訴求したい考えだ。なお、モバイルソーシャルアプリの企画・開発・運営を行う株式会社ポケラボの、サービス用インフラ基盤への採用がすでに決まっているとのこと。

石井 一志