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富士通、在庫削減やリードタイム短縮を実現する基幹業務クラウド「GLOVIA OM V10」

 富士通株式会社は14日、クラウド型基幹業務アプリケーション「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA OM」(以下、GLOVIA OM)の新版「同 V10」を発表した。柔軟かつ効率的な手配業務が可能になっているとのことで、製造業や流通業、卸売業を主な対象として、同日より販売開始する。

 「GLOVIA OM」は、販売・在庫・購買・生産・保守などの管理をクラウド上で実現する基幹業務アプリケーション。今回の新版では、Salesforce App Cloud上で動作するアプリケーションとして国内初となるMRP(資材所要量計画)機能を搭載した。データベース上に入力された商品の部品構成表や現在の在庫状況、出荷納期、リードタイムなどから、商品が必要になる時期を分析でき、必要な時期に適正な在庫数を容易に確保・管理できるという。

 また、部材の調達から商品の出荷までに必要な一連の手配を、一括して行える機能も搭載したほか、今後の需要や供給の予測などの情報をもとに、MRPの計算で算出された推定在庫の推移を、カレンダー形式でリアルタイムに照会できる。これらの機能により、ユーザー機能は、適正な在庫管理や適切な受発注のスケジュール管理を行えるとのこと。

 さらに、モバイル端末向けの画面を用意し、操作性や視認性を向上したため、例えばアフターサービスなどの保守現場で、サービスエンジニアがスマートデバイスから修理結果の実績報告や保守パーツ在庫確認などを実施でき、在庫確認の効率化を実現するとした。

 価格は、1ユーザーあたり月額7500円(税込)から。富士通では、2017年度末までに、3万ライセンスの販売を見込んでいる。

石井 一志