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NTT Com、セキュリティサービス「WideAngle」で未知のマルウェアへの対策を強化

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は2日、総合リスクマネジメントサービス「WideAngle」の中で提供しているプロフェッショナルサービス「コンサルティング」および「レスキューサービス」において、未知のマルウェアへの対策を強化すると発表した。

 NTT Comでは、ユーザー企業のネットワーク環境で、未知のマルウェアの侵入を検知するとともに、外部向けの不正通信を遮断する「リアルタイムマルウェア検知(RTMD)」を提供してきた。今回は、同サービスで蓄積した検知ノウハウや、提携する米FireEyeが持つ標的型攻撃のノウハウなどを活用し、WideAngleにおいて、ユーザー企業のPCやサーバーなど、エンドポイントまでを対象としたセキュリティ対策の立案・策定から、インシデント対応に至るまでの、未知のマルウェアへの対策全般を強化するという。

 このうち、ICT環境のリスクアセスメントを行う「コンサルティング」では、一般的なセキュリティ対策とのギャップ分析によるリスク評価に加え、専用ソフトウェアなどを活用し、エンドポイントまでを対象として、マルウェアの潜伏状況や情報詐取の活動の有無を調査できるようにする。また、攻撃の痕跡から、防御策を講ずることも可能になるとした。

 価格は個別見積もりだが、一例として、6週間(実施~報告)、調査対象端末4000台(Windows、ネットワーク経由で接続)の場合で初期費用が1370万円(税別)からとなる。

 一方、インシデント対応やフォレンジック調査を行う「レスキューサービス」では、「リアルタイムマルウェア検知(RTMD)」で検出したユーザー企業固有のマルウェア情報などを活用することにより、セキュリティインシデント発生後の初動対応、エンドポイントを含めたフォレンジック調査・分析、犯罪組織の攻撃手法などの傾向分析をもとにした、迅速かつ効率的な被害状況の把握を行えるようにする。

 価格は、こちらも個別見積もり。例として、期間が3カ月~4カ月間(実施~報告)、調査対象端末4000台(Windows、ネットワーク経由で接続)の場合で、初期費用は4125万円(税別)からとなる。

 なお、国内では9月30日よりサービス提供を開始。海外では、2016年3月からの提供を予定している。

石井 一志