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NTT Comがセキュリティサービスを強化、エンドポイントでのリアルタイムマルウェア検知を可能に

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は12日、米FireEyeと協業し、未知のマルウェアを検出する「WideAngleマネージドセキュリティサービス リアルタイムマルウェア検知(RTMD)」(以下、リアルタイムマルウェア検知)の対応範囲を、エンドポイントまで拡大すると発表した。2015年度第1四半期の提供開始を予定している。

 「リアルタイムマルウェア検知」は、パターンファイルやシグネチャベースのウイルス対策ソフトでは検知できない未知のマルウェアを、サンドボックス技術などによって検出するサービス。従来は、Webサーバーやメールの添付ファイルに潜むマルウェアの検知を対象としてきたが、今回、クライアントPCなどをはじめとするエンドポイントを対象として追加した。

 これにより、感染端末や範囲の特定、情報漏えいの有無など、マルウェアによる被害状況を把握できることに加えて、遠隔での感染端末の隔離も迅速かつ一元的に対応可能になるという。

 また、NTT Comのセキュリティ運用ノウハウとFireEyeの製品技術、ならびに専門的知識を組み合わせ、MSSPモデルのサービスとして提供することにより、従来は専門的なスキルが必要だったエンドポイントでのセキュリティ対策を、利用ユーザー数に応じた料金で導入できる点もメリットとした。

 サービスはまず、日本に本拠地のある企業に対して、2015年度第1四半期より提供開始するほか、海外の企業に対しても順次提供を開始していく予定だ。なお、価格は個別見積もりとなる。

石井 一志