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パイプドビッツ、「ほっともっと」運営のプレナスグループからマイナンバー管理システムを受注

約2万5000人の個人番号をクラウドで管理

 株式会社パイプドビッツは25日、株式会社プレナスが、グループ全社のマイナンバー制度対応における、個人番号の収集・保管・利用・廃棄の基盤として「スパイラル マイナンバートータルソリューション」を利用すると発表した。

 「ほっともっと(Hotto Motto)」「やよい軒」「MKレストラン」などの店舗を展開するプレナスグループでは、全国で1200を超える直営店の従業員やアルバイト約2万5000人とその扶養家族に加え、店舗用土地オーナー約1000名の個人番号を、「特定個人情報の適正な取扱いに関するガイドライン」に定められた安全管理措置に準拠して収集・管理する必要がある。

 しかし、多くの従業員および拠点を抱える同グループでは、個人番号と証明書類番号を目視で確認したり、毎月発生する入退職者の番号収集や廃棄を手動で対応したりするには、人事部門の人的リソースが厳しかったという。また従業員、店舗用土地オーナーそれぞれに事務担当と責任者が存在することから、権限設定も細分化する必要があった。

 そこで、数社のシステムを比較・検討した結果、拠点数・社員数が非常に多いプレナスグループの特徴にも柔軟に対応できること、管理者権限設定の細分化により子会社も含めたグループ全体での利用が可能だったこと、クラウドで完結できることなどを評価し、9月4日に「スパイラル マイナンバートータルソリューション」を採用した。

 プレナスグループでは、同ソリューションの中核である「スパイラル マイナンバー管理サービス」を利用することで、退職者の個人番号を保管期間後に自動削除できるようになったほか、事務担当者ごとの利用メニュー制御により、個人番号の安全な管理を実現したという。またカスタマイズにより、従業員保有の端末から個人番号と証明書類の画像を投稿した際に、OCRを用いた一致確認と、不一致時の再投稿依頼をシステム化している。

 パイプドビッツによれば、システム構築期間は実質1カ月程度となる見込みで、10月以降、プレナス所属の正社員から順次、個人番号の収集が開始される予定。また2015年秋には、人事基幹システムと情報資産プラットフォーム「スパイラル」の標準機能「自動リスト反映」を用いて、日次のバッチ処理を行う計画で、新規採用者の番号追加などにより、将来的には約12万件の個人番号を「スパイラル マイナンバー管理サービス」で運用する見込みとしている。

石井 一志