ニュース
SCSK、データ統合基盤をオファリング型で提供する「NebulaShift di」を提供
2025年6月20日 13:00
SCSK株式会社は19日、クラウドネイティブなデータ統合オファリング「NebulaShift di」を提供開始した。
NebulaShift diは、クラウドネイティブなアプリケーション開発/実行環境の設計・構築・運用、およびアジャイル開発への移行を支援するサービス「NebulaShift」を、データ統合の領域へと拡張したサービス。クラウドの特長である、柔軟で拡張しやすい構造を生かしたデータ統合基盤を、顧客の環境や課題に合わせて、オファリング型で提供する。データ連携・収集、加工・蓄積、可視化・分析といったデータ活用に必要な機能を包括的に提供し、データサイロの解消、迅速なデータ活用、データに基づく意思決定の促進を実現する。
NebulaShiftや、AI基盤サービス「NebulaShift ai」におけるデータ連携やデータ統合基盤の役割も担うことで、各サービスにおけるアプリケーション間連携の簡素化やより多様なデータのAI連携を可能とする。個別システム開発と違い、NebulaShiftシリーズでは標準化されたサービスをメニュー単位で提供するため、迅速かつ高品質な技術支援を低コストで実現する。
具体的には、「データ連携・収集」「データ蓄積・加工」「データ分析・活用」の3つの要素を、オファリング型メニューとして提供する。
データ連携・収集領域では、オンプレミス環境を前提とした従来のアプリケーションに加え、マイクロサービスなど、コンテナ技術を活用したクラウドネイティブアプリケーションに対応したデータ連携基盤を提供する。API管理やデータ変換、イベント駆動型データ連携の機能を包括的に提供することで、連携基盤のモダナイズや、データのリアルタイム連携を実現する。
データ収集方法としては、インテリジェントコンテンツ管理プラットフォーム「Box」をはじめとしたSaaS連携、メッセージング基盤を介したリアルタイム収集など多様な接続方式が選択できる。
データ蓄積・加工領域では、顧客の求めるデータ活用の将来像に合わせて、データウェアハウスやデータレイク、データ仮想化など最適な方式を提案する。クラウドの柔軟性を最大限活用することで、事業の成長に合わせたスケーラビリティを発揮する。リアルタイム性の高いデータ連携とETL(抽出・変換・ロード)処理を組み合わせることで、事業スピードに応じたデータ活用を可能とする。
データ分析・活用領域では、多くの期待を集める生成AIやAIエージェントをはじめとして、機械学習モデルの実装、BIによるデータ可視化、データ分析の効率化やデータ品質の担保、プロセスマイニングによる業務プロセス分析など、顧客の活用テーマや業務課題に応じて最適なメニューを提供する。データサイエンティストやコンサルタントによる伴走型支援と、各種システム基盤をワンストップで提供する。
これらを一貫して提供することで、データ利用者はビジネス現場で発生したデータをリアルタイムに捉え、データを元にした迅速な意思決定が可能になるとしている。
SCSKでは、2028年度末までに、NebulaShift di関連事業において、売り上げ50億円を目指す。