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NEC、人・料理・風景などの写真を自動分類するクラウドサービス

 日本電気株式会社(以下、NEC)は1日、顔認証・画像認識技術を組み合わせて、人・料理・風景などの写真を分類するクラウドサービスを発表した。同日より販売を開始する。なお、提供開始は9月を予定しているとのこと。

 このサービスは、NECの顔検出・顔照合エンジン「NeoFace」と、画像認識サービス「GAZIRU」を組み合わせ、利用者が撮影した写真の特徴をもとに、被写体に応じて人物・料理・風景・その他などのカテゴリに分類する機能を提供するもの。

 人物については、「NeoFace」が写真から人物を検出し、その顔画像を事前登録した顔の特徴量データベースと照合する方式により、個人ごとに分類する。人物以外の写真については、サーバー内に用意されたさまざまな画像から学習する“分類用データベース”をもとに、料理・風景・その他などのカテゴリに「GAZIRU」が分類するという。

 さらに料理については、パスタ・カレー・ラーメン・ステーキなどの大まかな分類に加えて、例えばパスタをナポリタン・カルボナーラ・ペペロンチーノに分けるといった、細かな種類での分類にも対応するとのこと。また将来的には、料理の画像から、その料理が提供されるレストランまで判定するといった機能強化も計画しているとした。

 活用例としては、スマートフォン・タブレット端末向け写真管理アプリの付加価値機能として利用し、ユーザーが保存した写真をさまざまなカテゴリに分類・整理して表示することで、目的の写真を簡単に見つけられるようにする、といった利用法が考えられるという。

 また、料理の写真を種類で分類し、同種の料理を提供する近くのレストランや有名シェフ、口コミなどの情報を、Webで検索してレコメンド表示するアプリに活用したり、花の写真をその種類で分類し、それぞれの花を見られる観光名称をWebで検索して紹介するアプリに活用したり、といった利用法も可能としている。

 サービスの価格は、月額600万円(税別)から。NECでは、フォトサービスやSNSを提供する事業者などに販売する考えで、2017年度までに300万ユーザーの利用を目指す。

石井 一志