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富士通SSL、バックアップ基盤導入サービスを強化

Bacula Enterprise Editionの取り扱いを開始

 株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下、富士通SSL)は、スイスBacula Systemsが開発しているマルチプラットフォーム対応のバックアップ製品「Bacula Enterprise Edition」を、7月6日より販売開始した。これによって、バックアップ基盤の設計・構築・サポートまでをワンストップで提供する「バックアップ基盤導入サービス」を強化する。

 富士通SSLが取り扱いを開始したBacula Enterprise Editionは、オープンソースのネットワークバックアップソフト「Bacula Community Edition」をベースに開発された商用版。同社は2014年10月よりBacula Community Editionを用いた「バックアップ基盤導入サービス」を提供しているが、今回、商用版のBacula Enterprise Editionを新たに追加するとともに、Baculaの専門家によるサポート体制を整備したという。

 「バックアップ基盤導入サービス」では、OSS技術者が顧客企業に最適なバックアップ基盤を構築し、その環境にあわせた運用手順書などの作成や教育も、要望に応じて対応する。さらに、仮想化環境VMwareやPostgreSQLなど11種類のプラグインを用意しており、短期導入が可能とした。

 サポートについては、サービスに関する通常の問い合わせから、障害発生時の回復処理まで、トータルに対応。さらに、最新のパッチ情報をはじめ、アップグレード/アップデート情報を迅速に提供し、システムの安定稼働をサポートするとしている。

 なおライセンスは、バックアップ対象のサーバー台数に応じたサブスクリプション形式で提供。各種プラグインは、利用台数に関係なく定額で提供する。具体的な価格は、「Bacula Enterprise Edition Lite」(バックアップ対象サーバー数:1~10台)が年間40万円(税別)、「Bacula Enterprise Edition Standard」(同:11~50台)が年間100万円(税別)。導入費用は個別見積もりとなる。

 富士通SSLでは、3年間で2億円の販売を目標としている。

石井 一志