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多彩な環境に対応するBacula製バックアップ製品、サードウェアが国内販売

 株式会社サードウェアは5日、スイスBacula Systemsと日本総代理店契約を締結し、マルチプラットフォーム対応の統合バックアップ製品「Bacula Enterprise Edition」の販売・サポートを開始した。

 Bacula Enterprise Editionは、オープンソースの「Bacula Community Edition」をベースに、十分な検証、長期サポート、迅速なバグ修正、プラグインなどの機能とサポートを付加した製品。

 特徴は、マルチプラットフォーム・マルチアプリケーションに対応する点。OSは、Windows/Mac/Linux/AIX/HP-UX/Solarisなど、アプリケーションはActive Directory、SharePoint Server、Exchange Server、SQL Server、VMware、Oracle Database、PostgreSQL、MySQLなどをサポートする。次期バージョンとなる「Bacula Enterprise Edition version 8」では、仮想環境としてKVMにも対応。

 また、バックアップコントローラー1台で最大5000台のバックアップ対象を管理できるスケーラビリティを備える。バックアップしたデータは、複数のストレージサーバーに分散保存できるほか、保存先ストレージもHDD、テープ装置、テープライブラリ、USBデバイスなど幅広く対応。新版ではネットワーク転送前の重複排除機能も搭載する。

 ライセンスは、ソフト使用権とインシデントサポートをセットにしたサブスクリプションモデル。バックアップ対象の台数規模に応じた料金体系を採用する。

 そのほか、サービスプロバイダ向け機能として管理用APIも公開するため、プロバイダは独自のコントロールパネルを作成してサービス提供が可能。利用台数に応じた従量課金制も用意している。

川島 弘之