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ストレージ階層化などを強化したハイエンドストレージ「EMC VMAX3」

 EMCジャパン株式会社は22日、ハイエンドストレージ「EMC VMAX3」の機能を強化し、同日より提供開始すると発表した。価格は個別見積もり。

 機能強化したVMAX3は、ソフトウェアベースのデータサービスと、基盤になっているハードウェアを分離することで、ローカルレプリケーション、リモートレプリケーション、ストレージ階層化といった機能を、EMCジャパンの他製品や、他社のプラットフォームにまで拡張できるようになった。また、サービスレベル目標(SLO)によって大規模な管理が大幅に簡素化されるため、管理面の負荷を削減できるとしている。

 具体的には、「FAST.X」機能により、データセンター全体およびデータセンターを越えた環境にまで自動階層化機能を拡張。エンタープライズデータサービスを複数のプラットフォームへ拡張するとともに、サービスレベル目標をVMAX3からほかのストレージデバイスにまで広げられるようになった。

 また、Software-Defined Storage(SDS)製品の「ViPR Controller」とVMAX3が統合され、ストレージサービスの提供を自動化。さらに、フラッシュストレージ「EMC XtremIO」との統合では、XtremIOによるデータ削減を実現。VMAX3プラットフォームとXtremIO X-Brickを統合して提供するオプションも用意され、低レイテンシで、圧縮されたデータ層の簡単な展開と管理が可能になる。

 このほか、「EMC CloudArray」の統合によって、クラウドストレージとの自動階層化もサポートされる。アクティブなワークロードをコスト効率に優れたクラウドストレージへ移動することにより、ストレージコストを最大40%削減するとともに、拡張性に優れたバックアップ容量を確保できるとした。

 レプリケーションについては、新たに強化した「SRDF/Metro」機能を通じて、ノンストップのデータアクセスと最適なリソースバランスを実現する、アクティブ/アクティブの高可用性環境を提供できる。

 なお、SRDF/MetroとFAST.XによるCloudArray、およびサードパーティ製ストレージのサポートは、年内にリリースされる予定。

EMC VMAX3

石井 一志