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EMCが最上位ストレージ「VMAX3」、サービスレベルに応じて性能を自動制御

VMAX3

 EMCジャパン株式会社は31日、エンタープライズ・ストレージ新製品「VMAX3(ヴイマックススリー)」を発表した。2014年第3四半期(7~9月)に提供を始める。価格は約1380万円(税別)から。

 ハイエンドSANストレージの新製品として、ゼロから設計し直したハードウェアとOSを採用した。新OSはハイパーバイザー型の「HYPERMAX OS」を採用し、ストレージ内に立ち上げた仮想サーバー上でクラウドアクセス、ストレージ階層化、データ保護といったデータサービスを動かせる。

 また、「Dynamic Virtual Matrix」を採用。サーバーやアプリケーションを監視し、要件を満たすサービスレベルとなるよう、CPUコア数やストレージリソースなどを自動的に割り当てる。サービスレベルの高いワークロードにはフラッシュを割り当てるなど、“サービスレベル指向”のパフォーマンス制御が可能となる。

 米EMCが7月8日に買収したTwinStrataの技術も統合する予定。アクセス頻度の低いデータをクラウドへ退避させるなど、クラウドストレージへのシームレスなアクセスを実現する。また、2014年第4四半期には「EMC ProtectPoint」機能も提供。これにより、VMAX3から「EMC Data Domain」への直接バックアップを実現。外部のバックアップ管理サーバーを介す必要がなくなり、バックアップ速度が最大10倍に引き上げられるという。

 ラインアップは、最大容量496TBの「VMAX 100K」、2.04PBの「同 200K」、3.97PBの「同 400K」の3種類。価格は1380万円(税別)から。

川島 弘之