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ネットワークアナライザ「OmniPeek 9.0」、パケットのアプリ識別が可能に

ビッグデータ基盤「Splunk」との連携も

 株式会社ディアイティ(dit)は9日、ネットワークアナライザの新版「OmniPeek 9.0」、および最大25Gbpsをゼロパケットロスでキャプチャできるネットワークキャプチャエンジンの新版「Omnipliance 9.0」を発表した。15日から販売する。

 ネットワーク通信のキャプチャ、解析、フォレンジック、トラブルシューティングを実現する製品。OmniPeek 9.0では、アプリダッシュボードにて、従来のポートとプロトコルだけでなく、レイヤ7のネットワークパケットがモバイル、ソーシャルネットワーク、ファイルシェアリング、Webアプリのどれに属するものかをリアルタイムに識別できるようになった。ネットワーク上を流れるアプリが明確となり、アプリを中心とした解析が可能となる。

 Omniplianceの性能も改善し、16Gbpsの書き込みと同時に利用頻度の高いノードとプロトコルのトップ10の表示を実現し、より容易なフォレンジック解析が可能となった。キャプチャパケットのタイムスタンプもナノ秒単位と正確に。複数拠点でのキャプチャの同期が容易に取れるようになっている。

 さらに新機能として「Savvius Splunk Application」を搭載。長期間のネットワーク統計情報を、ビッグデータ分析基盤「Splunk」に表示することが可能となり、ネットワークの監視・管理の負荷を大幅に削減しつつ、ビッグデータの分析を可能に。必要に応じて、OmniPeekを用いたパケットレベルまでのドリルダウンも行える。

 価格(税別)は、買取ライセンスが「OmniPeek Professional」が42万8000円から、サブスクリプションライセンスが14万3000円から。一般企業のほか、金融、病院、学校に向けて販売する。

川島 弘之