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dit、IEEE 802.11acのキャプチャと解析が可能なネットワーク解析ソリューション

 株式会社ディアイティ(以下、dit)は16日、ネットワーク解析ソリューション「OmniPeek/OmniEngine」の新版、「同 バージョン7.5」を7月1日より販売開始すると発表した。現在、規格制定が進んでいる無線LAN規格、IEEE 802.11acのキャプチャと解析に対応しているという。

 「OmniPeek/OmniEngine」は、米WildPacketsが開発しているネットワーク解析ソリューション。有線LAN・無線LANをリアルタイム解析できるソフトのOmniPeekシリーズと、大規模ネットワークのパケットをリアルタイムに収集するキャプチャ専用ソフトのOmniEngine、オプションのキャプチャカードなどから構成されている。

 すでにOmniPeek/OmniEngine 7.0からは、IEEE 802.11acの解析に対応していたが、今回の新版では、IEEE 802.11acのキャプチャを可能にした点が特徴という。ただし、高速な通信を行うIEEE 802.11acのキャプチャに関しては、従来のUSBアダプタでは完全なデータ収集を行えないため、Remote PCAPプロトコルに対応したCisco、Ruksといったベンダーの企業向けアクセスポイント、またはCustom Remote Adapter搭載のCisco、Aruba、Meruなどのアクセスポイントと連携する必要がある。

 さらに新版では、無線LANのトラブルの原因となる、ローミングの解析機能を大幅に強化した。具体的には、ローミングの発生時刻をパケットレベルで正確に把握したり、ダッシュボードでのチャンネルごと、BSSIDごとのパケット数を確認したりできるようになったほか、チャネルアグリゲータ上での複号機能も搭載している。

 価格は、OmniPeekシリーズが21万8000円(税別)から、OmniEngineが108万円(税別)から。

 ditでは、通信事業者、ネットワーク機器開発メーカー、ネットワーク運用事業者などに加えて、一般企業も対象として販売を進める考えである。

(石井 一志)