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KCCSがセキュリティ診断サービスを拡充、内部からの情報漏えい対策を強化

セキュリティビジネスの新ブランド「SecureOWL」を展開

 京セラコミュニケーションシステム株式会社(以下、KCCS)は11日、セキュリティ診断サービスを拡充すると発表した。内部脅威などを対象とする診断サービスとして、セキュリティポリシーや運用状況を分析・診断する「セキュリティポリシー診断」、内部犯行による情報漏えいや標的型攻撃のリスクを分析・診断する「エンドポイント診断」の両サービスを提供する。

 KCCSではこれまで、ネットワーク脆弱性診断、Webアプリケーション脆弱性診断、スマートフォン向けセキュリティ対策サービスなどの外部脅威診断サービスを提供してきたが、今回、内部脅威などに対する診断サービスを拡充し、「情報漏えい耐性診断ソリューション」として、企業のセキュリティ対策強化を包括的にサポートするという。

 新サービスのうち「セキュリティポリシー診断」は、セキュリティ対策チェックシートをもとに、セキュリティ上の課題と対策順位を提案するほか、既存のセキュリティポリシーと運用状況をベースに、改善方法を分析・診断する。一方の「エンドポイント診断」では、内部犯行による情報漏えいや標的型攻撃のリスクなどを分析・診断するとした。こちらは、7月の提供開始を予定する。

 またKCCSは、診断サービスをベースに、インテグレーションや各種サービスを提供するセキュリティ事業の新ブランド「SecureOWL(セキュアオウル)」を展開することも発表した。同社では、Web脆弱性診断サービス、Tripwireなどの各種セキュリティサービス提供の経験とノウハウを生かして、SecureOWLブランドでのサービス拡充を図る考え。セキュリティ事業の診断関連で、初年度10億円の売上を目指すとしている。

石井 一志