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ウォッチガードがUTM向けOSをアップデート、ネットの私的利用対策にフォーカス

 ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン株式会社は24日、自社UTM向けOS「Fireware」の新版「同 11.10」を発表した。これを利用すると、組織における従業員のデータアクセス量、およびアクセスの時間帯と利用時間をさらに容易に把握・管理できるという。

 新版では、ネットの利用時間およびデータ量などの割り当て設定を行える「クオータ機能」を拡張。従業員の生産性を維持し、適切なレベルで私的利用が可能になるよう、IT担当者が、従業員の利用時間やデータ使用の割り当てを設定できるようにした。

 さらに、クオータ機能がゲストアクセス機能でも利用可能になった。例えば、医療や小売業界の組織において、ゲストアクセスのネットワーク利用を適正に設定できるため、ゲストユーザーがほかのユーザーに悪影響を及ぼすことなく、それぞれが快適なネットアクセスを行えるようになるという。

 また、ネットワーク管理者が、IPアドレスではなくFQDN(Fully Qualified Domain Name:完全修飾ドメイン名)を使用してポリシーを設定する機能と、1つのポリシーで効率良く複数のドメインをカバーできるワイルドカード機能が追加された。IPアドレスの代わりにFQDNを指定することで、IT管理者はより容易に、かつ直感的にポリシーを設定できるほか、ワイルドカード機能でドメインをまとめて管理可能なため、IT管理者はWebサイトの特定のグループごとにポリシーを設定しなくても済むようになるとのこと。

石井 一志