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ドリーム・アーツ、経営と現場の“意識共有”をコンセプトにした企業向けツール「知話輪」を発表
(2015/4/15 15:05)
株式会社ドリーム・アーツは15日、“意識共有”をコンセプトにした企業向けのコミュニケーションツール「知話輪(ちわわ)」を発表した。5月1日からサービス提供を開始する。
「知話輪」は、現場で得た気づきや感覚を共有し合い、現場の一次情報を可視化することで、組織的な現場変革を支援することを目的としたクラウドサービス。導入時には約3カ月間のパイロットフェーズを設け、現場同行やヒアリングを行うことで、業務で活用できるソリューションを提供する。
メッセージ、コメント、スタンプといったソーシャルツールの要素を備え、SNSのようなインターフェイスで利用が可能。反響が大きい情報が一目で分かるように可視化することで、現場の意識を地域や職種、役職を超えて共有できるようにする。
大企業での利用も想定し、利用企業ごとの専用クラウド環境をAmazon Web Services(AWS)の東京リージョンに構築。希望により、AWSのVPCサービスを利用してVPN接続するなど、プライベートクラウド化にも対応する。また、ドリーム・アーツがこれまで手掛けてきたノウハウを集約し、大企業の複雑な組織階層にも対応したアクセスコントロール機能や、情報流出リスクに備えた監査証跡ログ機能を備える。
提供価格(税別)は、3カ月のパイロットプロジェクト費用が100人までで980万円。本導入費用はパイロット時のカウンセリングによる個別見積もり。月額費用は基本料が100万円、アカウント利用料が1アカウントにつき1000円。
ドリーム・アーツ代表取締役社長の山本孝昭氏は、「企業は変革の時代に突入しており、『やってみなければ分からない』状況においては、まず実践し、動きながら考えることを主体としたサイクルを高速に回すことが重要になった」として、このサイクルを加速させるためのツールとして知話輪を開発したと説明。現場から沸き上がってくる感情や心の動き、現場の情報が間引かれることなく共有されることで、離れた現場どうしでも情報を共有できるとともに、スピーディーな経営判断が可能になるとした。
知話輪と既存の企業向けSNSとの違いについては、「1つはセキュリティで、組織・人事システムと連携したアクセスコントロールを備えていること。もう1つは業務特化、業務との連携を重視していること」と説明。「見た目は企業SNSに似ているが、セキュリティレベルが全く違う。セキュリティレベルが高いことで、機密情報を扱うプロジェクトなどにも用途が広がる」と語った。