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ICT授業で自閉症・情緒障がい児の意欲向上めざす、青梅市で実証研究

 青梅市教育委員会(以下、青梅市)は6日、NECフィールディング株式会社とともに、青梅市内の若草小学校および泉中学校の自閉症・情緒障がい特別支援学級において、タブレットPCを活用した授業の実証研究を開始した。

 実証研究では、自閉症・情緒障がい特別支援学級において、タブレットPCや電子黒板を活用した授業を実施。個に応じたきめ細やかな指導により児童・生徒の学習上の困難さを軽減し、自信を持たせ、子どもたちの「関心・意欲・態度」の向上を図ることを目的とする。

 アドバイザーとして宇都宮大学 教育学部の原田浩司准教授に参画してもらい、ICTの有効性について、客観的・多角的に評価・検証を行う。2015年3月には、市内小中学校の学校関係者向けに公開授業も行ったという。

 期間は2014年12月10日~2016年9月30日を予定。若草小学校(わかくさ学級46名)、泉中学校(F組44名)が対象。青梅市がICT授業を実践する上で、NECフィールディングがNECと協力してICT環境を整備するほか、支援企業の取りまとめ、ICT授業の組み立て、機器の使い方などをサポートする。

導入システム図

 この結果を通して、自閉症・情緒障がい特別支援学級における学習指導方法をモデル化し、青梅市内の他校の特別支援学級にも展開する予定としている。

川島 弘之