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富士通、シンガポールに3つ目のデータセンター拠点を開設

アジア市場でクラウドビジネスを強化

 富士通株式会社とシンガポールFujitsu Asia Pte. Ltd.(FAPL)は19日、シンガポール西地区に新しいデータセンター拠点を開設し、同日よりサービスの販売を開始すると発表した。米Equinixのデータセンターを設備基盤として利用し、富士通がクラウドサービスをはじめとするさまざまなICT付加価値機能を実装し提供するという。

 富士通とFAPLでは、このデータセンター拠点の開設により、シンガポールでは、2002年と2009年に開設した2つのセンターとあわせ、3つのデータセンターから各種サービスを展開する予定。以前から提供してきた「Fujitsu Cloud IaaS Trusted Public S5」「Fujitsu Cloud IaaS Private Hosted」などのクラウドサービスに加え、現在開発中の新たなサービス機能や、他社クラウド環境との接続機能を提供することで、アジアにおける多種多様なニーズに対応するとした。

 なお、今回利用するEquinixのデータセンターは、津波や地震の影響を受けない立地に建設されたデータセンター専用ビルで、エネルギー効率の高いセンターとして、BCA Green Mark Schemeの認定を受けているとのこと。

 なお今後は、アジアでのクラウドサービス需要の高まりを受け、シンガポール、タイの既存データセンターに加えて、フィリピン、マレーシア、インドネシアにもクラウドサービス基盤を拡充していく予定だ。

 両社では、クラウドサービスを含めたデータセンターサービスにおいて、今後3年間で100社への販売を目標としている。

新データセンターが入居するEquinixの最新データセンタービル

石井 一志