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CTCが米Virtustreamと提携、基幹業務向けの新IaaS提供へ

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は4日、基幹系システム向けIaaSを強化するため、クラウドソリューションプロバイダの米Virtustreamと業務提携すると発表した。

 CTCでは2008年から、企業向けのIaaS「TechnoCUVIC」を開始し、顧客のニーズに応じてバックアップ、DR(ディザスタリカバリ)などの機能を拡充してきた。今回は、基幹系システムなどに適したクラウドサービスを拡充するため、信頼性やパフォーマンス、安定稼働などの点で定評のあるVirtustreamと、クラウドサービスの開発検討に伴う業務提携を行ったという。

 Virtustreamは、世界の企業や政府機関に対して基幹系システム向けのクラウドサービスを提供しており、独自のパフォーマンス計測技術とリソース管理技術により、ミッションクリティカルなアプリケーションを、料金を抑えながら、安定的にクラウド上で運用しているとのこと。特に、独SAPのERPとの親和性に優れ、従来は選択肢がオンプレミスだったシステムに対して、代替となるクラウドサービスを提供している。

 今後CTCは、こうしたVirtustreamの独自ノウハウを生かしつつ、国内データセンターサービスとクラウドサービスを提供してきた実績をあわせて、共同で新たなクラウドサービスを開発する考え。新サービスは、高いセキュリティと可用性を持ち、パフォーマンスを保証しながらも、従来と比べて3割程度のコスト削減が実現できることを目標にしており、2015年度内の提供を目指すとしている。

石井 一志