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NTT Comが米Fortinetと協業、クラウドサービスやMSSを強化

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は23日、米Fortinetと協業し、同社のソフトウェア型セキュリティアプライアンスを、マネージドセキュリティサービス(MSS)およびクラウドサービスの一部として、ワンストップで提供すると発表した。

 今回NTT Comが提供するのは、基幹システム向けクラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」のオプションサービスと、マネージドセキュリティサービス「WideAngle」における追加機能。IPSやフィルタリングなどの基本的なセキュリティ機能をクラウドサービスとして利用可能なため、より迅速かつ柔軟なセキュリティ対策を安価に利用できるようになる。

 またこれらのサービスでは、今後拡充するセキュリティ対策も含め、ポータルサイト経由でセキュリティ機能のオン・オフ、セキュリティポリシーの設定変更をユーザー自身が行えるようになる。このため、必要なセキュリティ機能を必要な時に利用可能となるほか、推奨セキュリティポリシーが用意されるので、専門的な知識がなくても利用できるとした。ただし、NTT Comにのセキュリティエンジニアによる設定変更、管理を希望する場合は、オプションとしてWideAngle MSSによる提供も行う。

 さらに、個別導入すると高額になりやすい各種セキュリティ対策を仮想化し、オールインワンパッケージとして提供。これにより、資産を持たずして仮想環境のセキュリティを確保可能になるとした。加えて、従量課金の料金体系を採用しており、セキュリティについても、「使ったら使った分だけ」の価格で利用できる。

 Bizホスティング Enterprise Cloudでは1月23日より提供を開始。価格は、統合セキュリティアプライアンスの同等機能と組み合わせた従来価格(ハードウェア型)と比較して4分の1で提供するとしており、例えば「Compact(スループット200Mbps)」の場合で、月額9万8200円(税別)。地域はまず日本から開始し、順次海外へ展開する予定だ。

 WideAngleは2015年第1四半期の提供開始予定で、価格は個別見積もりとなる。提供地域は、日本、アジア、北米、欧州。

石井 一志