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シスコ、臨場感あふれる3画面ビデオ会議システム、TCOも削減

 シスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)は4日、3画面ビデオ会議システムを完全にリニューアルした新シリーズ「Cisco TelePresence IX5000(以下、IX5000)」を発表した。12月から販売を開始した。

IX5000

 IX5000は、3台の70インチLCD画面を備えたH.265トリプルスクリーンシステム。 1080p・60fpsビデオを既存のシステムの半分の帯域幅で3画面すべてに表示する。

 席数が1列6席の「IX5000」と2列18席の「IX5200」が用意される。ユーザーが座っていても、立っていても、あるいはホワイトボードに向かっていても、3台の4Kカメラを組み合わせた独自のシステムで、会議室のすべてを超高解像度映像でシームレスに捉える。人物とコンテンツ、ホワイトボードのイメージの切り替えもスムーズに行えるほか、デジタルで修正処理が加えられ、遠隔地にいるユーザーにもカメラを追加することなく、コンテンツ映像を鮮明に提供できるという。

 3画面で複数のコンテンツを共有可能。音声については、シアタークラスの高品質オーディオを搭載し、内蔵された18台のカスタムスピーカー・サブウーファーで、会議室内の参加者に臨場感あふれる体験を提供する。また、1万7502個ものマイクロ集音孔で音声を拾う内蔵マイクアレイには最新のビームフォーミング技術を採用。驚くほど明瞭な音声を実現したという。

 従来よりも必要な帯域幅、消費電力、設置時間を半減し、導入時間やTCOを削減した。IX5000本体部分の奥行きは20cm足らずとノートPC程度しかないため、包装されたままの状態でも標準的なエレベーターに収まり、オフィスのドアも楽に通り抜けられる。設置作業は担当者2名で8時間ほどと、競合他社の製品と比べてもはるかに短い時間で完了できるという。

川島 弘之