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ユニアデックス、クラウド活用を支援する4つのサービスを提供

 ユニアデックス株式会社は、ユーザー企業のICT環境最適化を目的として、新たな4つのサービスを10月15日から順次提供開始すると発表した。同社では、日本ユニシスのクラウドサービス「U-Cloud」において、設計・構築、運用・保守およびクラウドサービスの提供を担ってきたが、今回、複数のクラウド環境との連携を可能にする“クラウドフェデレーション”のコンセプトのもと、提供サービスを拡大するという。

 新サービスは、1)ICT環境アセスメントサービス、2)ダイレクトコネクションサービス、3)まとめてバックアップ for クラウド、4)ユニアデックスクラウドサービス for AWSの4つ。

 このうち1)は、ユーザー企業のICT環境を棚卸しし、現状の分析や評価(As-Is)を通じて、あるべき姿の策定(To-Be)を実施するサービス。さらに、あるべき姿に向かっての実現モデルも策定する。ユニアデックスでは、ICT環境を最適化するには同サービスがその一歩目になると位置付けており、10月15日より提供を開始する。

 2)は、企業内ネットワークと複数のクラウド環境を閉域網で接続し、1つのセキュアなネットワーク環境を実現するサービス。利用したいクラウドが増えても、個々に各クラウドへの接続環境を準備する必要がなく、簡単に複数クラウドとの接続を実現できるのが特徴という。

 回線は、IP-VPN(レイヤ3)の1Gbps共有型で、ユーザー企業の拠点から閉域網まではNTT東西の「フレッツ 光ネクスト」の利用するため、全国各地からの接続が可能。U-Cloud IaaSからの接続にも対応する。サービスは11月より開始する予定で、当初はAmazon Web Services(AWS)との接続に対応し、順次、複数とのクラウド環境と接続していくとしている。

 3)は、”安価に、手軽に、スモールスタートで、確実な”をコンセプトとした利用型バックアップサービス。要件に従って、複数のクラウド環境をバックアップ先として利用できる。サービスは11月より開始する予定だ。

 最後の4)は、AWSのクラウドサービスに関して、最適利用を支援する設計・構築から運用・保守までのトータルサービスを提供するもの。ユニアデックスがU-Cloud IaaSの設計・構築、運用・保守で培った経験とノウハウを活用し、ユーザー企業が利用するAWS環境の最適化を支援する。

 このサービス提供にあたって、ユニアデックスでは、AWSシステムの構築・運用スキルの知識を有するAWS認定技術者の育成をすでに進めており、2014年度に100名の認定資格の取得を計画している。サービスは、10月15日より順次提供開始され、2016年度末までに、日本ユニシスグループとして300件のAWSシステム構築を目指している。

石井 一志