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アットホーム、オールフラッシュアレイ「Violin Memory」を導入

物件データのコピー・抽出を高速化

 不動産総合情報サイトを運営するアットホーム株式会社が、米Violin Memory社のオールフラッシュアレイ「Violin Flash Memory Arrays」を導入した。同製品の販売代理店であるマクニカネットワークス株式会社が2日、発表した。

 アットホームは、不動産総合情報サイト「at home」の運営など、不動産に関わる個人・企業へ情報・サービスを提供する企業。at homeでは、営業活動において基幹データベースに登録している情報を活用するため、基幹データベースに保存してある前日の情報を社員用データベースに複製し、そのデータに対して社員がアクセスするという方法で運用していた。しかし、物件データの増加とアクセス急増により、大規模ストレージを導入しているにもかかわらずデータのコピー・抽出に多くの時間がかかるようになったため、データベース高速化を目的に、Violin Flash Memory Arraysを採用した。

 これにより、深夜から始業時間前後までかかっていた基幹データベースからのデータコピー時間は、始業数時間前には終了するまでに改善。データ抽出時間についても、1時間以上から数分程度に短縮された。その結果、他部門からのデータ抽出に関する問い合わせも減り、情報システム部門は本来の業務に集中できるようになったという。

 また、ストレージのパフォーマンスが向上したことで、これまで高速化のために導入していたデータベースの最上位版ライセンスを下位版ライセンスへ変更することも可能となり、ライセンスコストを数百万規模で削減できたとしている。

 Violin Flash Memory Arraysは、最大100万IOPSの継続したI/O処理能力と安定的な低レイテンシを実現するオールフラッシュアレイ。すべてのコンポーネントはホットスワップに対応し、フラッシュに特化した独自のRAID方式により高信頼性も実現している。マクニカネットワークスは今後も、業務システムのパフォーマンス向上やシステム全体のコスト削減を支援すべく、積極的に同製品を提案するとしている。

川島 弘之