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ヴァイオリン・メモリー、WSS 2012 R2ベースのオールフラッシュストレージ

Windows Flash Array

 ヴァイオリン・メモリー株式会社は23日、Microsoftと共同開発したオールフラッシュストレージアレイ「Windows Flash Array」を出荷開始したと発表した。Windows Storage Server 2012 R2をベースにしたエンタープライズ向けの製品で、SQL ServerやSharePoint、Hyper-V仮想環境などのWindowsサーバーのパフォーマンスを向上できるという。

 Windows Flash Arrayは、Windows Storage Serverとヴァイオリン・メモリーのハードウェア、ソフトウェアを統合したストレージアレイ。Windows Storage Serverが持つシンプロビジョニング、データ重複排除、拡張性、暗号化、スナップショットなどのストレージ機能と、フェイルオーバークラスタリングによる高い可用性を提供する。

 また、リモートDMA(RDMA)によるSMB Directによりパフォーマンスを改善しており、Microsoftのテストによると、CPUの負荷を最大30%減らす一方で、ネイティブのWindows Server管理ツールにより、低価格で管理が容易な高性能ストレージを実現するとのこと。ベータテストでは、SQL Server 2012とWindows Flash Arrayの組み合わせで、ファイバチャネル(FC)接続の一般的なオールフラッシュアレイに比べ、2倍の書き込み速度と1.5倍の読み込み速度の向上が確認できたとした。

 さらにHyper-V環境においても、書き込み速度を40%向上したとのことで、サーバー仮想化でも高い効果を実現するとしている。

石井 一志