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IIJ、クラウド型メールセキュリティサービスがDMARCに対応

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は21日、クラウド型メールセキュリティサービス「IIJセキュアMXサービス」において、送信ドメイン認証技術「DMARC(ディーマーク)」対応を8月24日から実施すると発表した。

 「DMARC」は、送信元を詐称する迷惑メールへの対策に有効な、送信ドメイン認証技術のひとつ。すでに標準化された技術「SPF」「DKIM」の認証結果を利用し、詐称されたメールを受信側がどう扱うべきかといったポリシーを、ドメインの管理者側が宣言するための仕組みを提供している。

 具体的には、送信元ドメインの管理者が、SPFとDKIMの両方の認証に失敗したメールに対して、「そのまま通す(none)」「隔離する(quarantine)」「受信拒否する(reject)」といったように、受信時の処理方法をDMARCポリシーとして宣言する。これにより、自社のドメインを悪用して送られるスパム/フィッシングメールを排除する効果が高められるなど、顧客のドメインから送信されるメールの信頼性を確保できる点がメリットという。

 IIJセキュアMXサービスでは、メール受信時にDMARCの認証結果をラベル付けし、受信者がドメイン管理者のポリシーに沿った対応を行えるようにする。ユーザーはこれによって、自社でメールサーバーを改修するなどの手間やコストをかけることなく、DMARCの認証結果にもとづいて詐称メールを振り分けられるようになるとのこと。

石井 一志