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IIJ、メールセキュリティサービスにアカウント課金のアーカイブオプションを追加

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は25日、企業のメールシステムに必要なセキュリティ機能をSaaS型で提供する「IIJセキュアMXサービス」(以下、セキュアMX)において、「アドバンストアーカイブオプション」を4月21日より提供すると発表した。

 「セキュアMX」は、企業のメールシステムで必要とされるセキュリティ機能を、包括的に提供するSaaS型のサービス。ウイルス対策、迷惑メール(スパム)対策、誤送信対策、アーカイブ、経路暗号化などの機能に加え、メールボックスそのものも提供されている。

 今回の「アドバンストアーカイブオプション」はこのうち、メールアーカイブ機能を強化するもの。従来は、送受信メールを全文保管するストレージのディスク容量に応じた課金体系を採用していたが、このオプションは利用するユーザー数(アカウント数)と保管期間に応じた料金設定で提供されるため、メール容量の予測が難しい場合でも、ディスク容量を意識せずに利用できるという。保管期間は1~10年まで選択可能だ。

 セキュアMXを通過したメールは、国内のIIJのデータセンターにあるストレージに保管され、ディスクに保管されたメールは、ヘッダや添付ファイル内の文言を含め、キーワードによる全文検索が可能になる。

 また、メール保管時にはメールデータのハッシュ値を保存しておき、ディスク保管されたメールを検索した際に、そのハッシュ値を検証・照合することで、データが改ざんされているかどうかを確認・表示できる。こうした仕組みによりメールの信頼性を担保できるため、証跡保存対策としても有効とのこと。

 加えて、Office 365、Microsoft Exchangeのジャーナリング機能と連携して社内メールを保存することも可能。セキュアMXを通過する社外からのメールを保管するだけでなく、Office 365、Exchangeのメールサーバーを通過するメールのコピーを転送し、セキュアMX側で保管する。

 価格は、保管期間に応じた個別見積もりとなるが、参考価格は1アカウントあたり200円から。

石井 一志