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IIJ、セキュリティ対策を強化したウェブメール「MailTAP」を提供

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は5日、企業向けのクラウド型統合メールセキュリティサービス「IIJセキュアMXサービス」において、セキュリティ対策を強化したウェブメール「MailTAP」の提供を開始した。

MailTAPの受信メール一覧画面

 MailTAPは、IIJセキュアMXのオプションサービスとしてメールボックス機能を提供する「メールボックスプラスオプション」に標準で付帯されるウェブメール。通常のウェブメールサービスに加え、標的型メール攻撃や情報漏えい、誤送信などの対策機能を搭載する。

 標的型メール攻撃対策機能としては、送信ドメイン認証に失敗したメール(送信元を詐称している可能性のあるメール)に警告マークを付けることで、なりすましメールへの注意喚起を促し、ウイルス感染などの被害を防ぐ。

 また、管理者から全ユーザーに一斉注意喚起ができる機能を提供。ユーザーがMailTAPにログインした際に強制的に管理者からの通知が表示され、通知内容を読まないとメール操作ができないため、標的型メール攻撃の送信元情報など、注意喚起の通知を確実に届けることができる。

 情報漏えい・誤送信対策機能としては、接続元IPアドレス制限など、ユーザーごとの利用制限、スマートフォンアプリを用いた二要素認証などの機能を提供。メールの送信先に自社ドメイン以外のメールアドレスが含まれていると、メール送信前の確認画面にハイライトで表示され、意図しない社外への誤送信を視覚的に防ぐ機能などを備える。

 IIJセキュアMXでは、アンチウイルスやアンチスパム、サンドボックス、添付ファイル自動暗号化、経路暗号化(TLS)、メール監査など多層的なセキュリティ機能を提供しており、新たにMailTAPを提供することで、ウェブメール利用環境まで含めた統合的なセキュリティ対策を実現する。

管理者からユーザへの通知画面
送信前確認画面

三柳 英樹