ニュース

IIJ、災害時に代替利用できるWebメール環境を提供

メールシステム向けのクラウドセキュリティ「セキュアMX」のオプション

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は18日、メールシステム向けのクラウド型セキュリティサービス「IIJセキュアMXサービス」(以下、セキュアMX)において、緊急時に代替利用できるWebメールサービス「スペアメールオプション」を3月23日より提供すると発表した。

 「IIJセキュアMXサービス」は、メールの誤送信防止、添付ファイル暗号化、統計情報・ログ保存機能、外部媒体を含むメールの国内保管機能といった、メールシステムに必要なセキュリティ機能をトータルで提供するサービス。今回提供する「スペアメールオプション」では、災害や障害時、あるいはメンテナンスや法定停電などでメールシステムが長時間利用できない非常時において、一時的に利用できるWebメールシステムを提供する。セキュアMX上のWebメールを利用することで、障害などによってユーザー企業のメールサーバーが利用できない状況でもメールを引き続き利用でき、業務を継続可能という。

 セキュアMXを通過した受信メールを容量無制限で最大14日分まで保管され、それらのメールはWebブラウザから閲覧することが可能。自社でメールシステムを運用している企業だけでなく、Office 365やGoogle Appsなど、他社メールサービスを利用している場合でも利用できるとした。

 また、緊急時専用のドメイン/アカウントを用意するのではなく、既存のメールシステムを変更することなく、通常時のドメインやアカウントをそのまま利用できる点も特徴。バックアップ用のメールシステムを自社で構築・運用する場合と比較して、設備投資と運用コストも抑えられるとした。

 さらにWebメールへのアクセスは、ID/パスワード認証に加えて、ワンタイムパスワード認証を組み合わせた二要素認証に対応しており、「Google Authenticator」など、TOTPに準拠したスマートフォン用ワンタイムパスワード生成アプリを利用し、ユーザー認証を強化することも可能だ。セキュリティ機能としてはこのほか、接続元IPアドレス制限にも対応する。

 価格はアカウント数による個別見積もりだが、参考価格は1アカウントあたり50円(税別)から。

石井 一志