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EMCがオールフラッシュアレイ「XtremIO」新製品、インライン機能を大幅強化

EMC XtremIO

 EMCジャパン株式会社は31日、オールフラッシュアレイ「EMC XtremIO」新モデルを発売した。価格は2672万円(税別)から。

 XtremIOは、オールフラッシュアレイ製品。従来は「X-Brick」と呼ばれるブロックを積み上げて、10TB~80TBまで容量を拡張できたが、今回、低コストの「5TB X-Brick」を用意。エントリから始められるほか、SSDを追加するだけで無停止で「10TB X-Brick」へ拡張できる。近日中に最大120TBへの拡張も可能になる。

 また、「常時稼働のシンプロビジョニング」「インライン重複排除」などが提供されているデータサービスにおいて、今回新たに「書き込み可能なスナップショット」「インラインデータ暗号化」が追加された。また、「EMC VPLEX」「EMC PowerPath」「VCE Vblock」「VMware VAAI」「VMware vSphere」のプラグインをサポートした。

 当四半期(7~9月)には、新しい「インライン圧縮」にも対応。効率的にデータを圧縮することで、従来比で最大4倍の容量が確保できる。例として、使用可能なフラッシュ容量90TBのXtremIOクラスタにおいて、データを1/6に圧縮し、有効容量として540TBの利用が可能になるという。

 同時期にパフォーマンスの強化も予定されており、帯域幅2倍、仮想マシンプロビジョニング速度2倍、データベースパフォーマンス1.5倍、SSDリビルド2倍に向上する見込み。

 サポートプログラム「XtremIO Xpect More」も新しくなり、年間サポート費用の初年度価格据え置き(最長7年)、使用に適合しなかった場合の3年間キャッシュバック保証、フラッシュのデータ書き換え可能回数(エンデュアランス)が持続性上限の95%に達し場合に無料SSD交換といった対応が受けられる。

川島 弘之